Tegra 3を採用したことによるパフォーマンスの向上については、ASUSが独自に測定したベンチマークテストの結果を競合製品と比較したデータで示している。圧縮ファイルの展開処理で測定したプロセッサパフォーマンスでは約1.5倍、JavaScriptを用いたWebブラウジングパフォーマンス測定では約2倍、185ページで構成する英文ドキュメントファイルの読み込みで測定したファイル処理速度では約3倍、そして、Open GLによる3D描画処理の測定では約4倍という結果になったことが紹介された。
Tegra 3による省電力性能についても、ASUSが独自に測定したテスト(液晶ディスプレイ輝度を60カンデラ/平方メートルで720p動画の連続再生)で、競合製品が約9時間のところ、Eee Pad TF201は、タブレットユニット単体で約12時間、キーボード搭載ドッキングステーションと接続した状態で約18時間の連続動作が可能だったという。
Eee Pad TF201の液晶ディスプレイには、従来モデルで採用したIPSに高輝度テクノロジーを付加した「Super IPS+」を導入、最大輝度は600カンデラ/平方メートルで、撮影画像や動画コンテンツの色彩強化機能を取り入れている。また、パネル表面にはコーニングのゴリラガラスを装着したほか、指紋が付着しにくいアンチフィンガープリントコーティングも施している。
音響では、ASUSが独自に開発して同社ノートPCでオーディオ機能を重視するNシリーズでも導入する「Sonic Master Technology」を採用し、ボーカルサウンドの強化や高い音質再現性を実現したことが紹介された。
阿部氏は、搭載するカメラが従来モデルから機能を強化したことも取り上げ、800万画素のLEDフラッシュ内蔵オートフォーカスとなり、タッチ操作で高速にフォーカスを合わせて撮影が可能であることや、1080p動画の撮影が可能になったことをアピールした。
ハードウェアだけなく、ASUSでは、OSについてもカスタマイズを行い操作性の向上を目指している。阿部氏は、設定パレットにASUSが用意した設定項目や、タスクリストに設けたキルボタン、また、独自開発のアプリとして、手書きに対応する「SuperNote」、アプリ単位で起動ロックが設定できる「App Locker」、ファイルマネージャーにバックアップ機能、さらに、複数のサーバを利用できるクライアントサーバアプリの「MyNet」とリモートアクセスアプリの「MyCloud」なども紹介した。
なお、出荷当初の導入するOSは、Andorid 3.2になるが、阿部氏はAndroid 4.0にFOTAアップデートで対応可能であるとを明言した。また、すでに出荷されているEee Pad Transformer TF101やEee Pad Slider SL101もAndroid 4.0へのアップデートをサポートすると述べている。
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