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» 2012年02月29日 21時36分 UPDATE

vProの2000日

2006年の6月に登場したvPro Technologyは、2012年2月29日で2000日になるという。そんな雪降るよき日に、「vPro テクノロジーサミット 2012」が行われた。

[長浜和也,ITmedia]

これまでの2000日とこれからの2000日に期待するvPro

 インテルは、vProをはじめとするビジネスクライアントPCにおける取り組みを国内の関係者に訴求するイベント「インテル vPro テクノロジーサミット 2012」を行った。その最初のセッションとして行われたのは、インテル 取締役副社長の宗像義恵氏による、「ビジネス・クライアントPCに変革を」と題した講演だ。

 宗像氏は、2006年に登場したvPro Technologyは、当時のIT部門が抱えていた強固なセキュリティとTCOの削減、新しいワークスタイルへの対応を可能にする最適なソリューションを提供するために開発したと語った。vPro Technologyによって、IT管理者が重視する低消費電力と高い性能、優れた管理機能に強力なセキュリティが実現したという。

 宗像氏は、2007年に実現したワイヤレスセキュリティーの強化、2008年に導入したファイアウォールを越えた遠隔管理の構築、2010年におけるリモートKVMの導入、そして、2011年に導入したIntel AT 3.0と、vProが登場から確実に進化していった過程を紹介したうえで、講演をしている2012年2月29日がvPro登場から2000日になる記念日であることを明らかにした。ビデオレターで登場した、米Intel アーキテクチャ事業本部 副社長 兼 ビジネス・クライアント・プラットフォーム本部長のリック・エチャベリア氏も、2012年に予定している第6世代のvPro Technologyを予告した上で、「この先の2000日に起きる成長に期待している」とメッセージを寄せている。

 宗像氏は、2011年にvProを導入したケーススタディーとして、公立高等学校や医療機関、そして、製造業や盲導犬育成の社団法人を紹介し、それぞれのケースで、ITシステムの品質向上や消費電力の削減、遠隔管理の強化による生産性とサポート品質の向上がvPro Technologyuによって実現したと訴求した。

kn_vpro_01.jpgkn_vpro_02.jpgkn_vpro_03.jpg 着実に進化を遂げるvPro Technology(写真=左)。これまで例のなかった高校でもvProを導入するようになった(写真=中央)。ビジネス・コンピューティングの現場で挙がっている課題に対応できるvPro Technologyが2012年に登場する(写真=右)

コンシューマライゼーションとビジネスコンテンツの変化に対応できるか

 次いで、現在のビジネスコンピューティングにおける課題として、モバイルコンピューティングに対するセキュリティー強化と運用管理、ビジネス現場における私用デバイスの利用が進む(ITのコンシューマライゼーション)ことによる企業アプリケーションの対応とセキュリティーの実現、そして、ビジネスで利用するコンテンツでも動画などのリッチメディアの対応を求められることなどを挙げている。その問題解決のために、2012年のvPro Technologyでは、さらに向上した電力効率と強化したグラフィックス性能、効率的な運用管理機能、強固なセキュリティー機能を実装して、ビジネスコンピューティングの変化に対応すると語った。

 インテル プラットフォーム・ソリューション・マーケティングの坂本尊志氏は、vPro Technologyを構成する技術として、インテルAMT、インテルTXT、インテル VT、インテル AT、そして、インテル IPTを紹介し、vPro Technologyの導入事例として、最も多くのユーザーに評価された電源オフのクライアントPCでもリモートによる運用管理機能によって、通常の業務に影響しない週末にクライアントPCのメンテナンスができるメリットや、リモートKVMによって、ブルースクリーン状態のクライアントPCでも管理用コンソールからサポートできる事例を挙げている。

 vProでは、専属のシステム管理者を設けられない小規模事業でもvProによる運用管理が可能になるように、扱いが容易な設定ユーティリティを用意して、ユーザーの拡大を目指している。坂本氏は、そのためのユーティリティ「インテル スモール・ビジネス・アドバンテージ」のデモを日本で初めて公開したほか、Windows Powershellのスクリプトを、オプジェクトを配置するだけで生成できるGUIユーティリティ「Chalk」(ただしプロトタイプ)のデモも公開した。

 坂本氏は、ビジネスコンピューティングにおけるモビリティの考えが変わってきていることにも言及し、モバイル利用が進むにつれて、従来は内部に閉じた運用管理とセキュリティで済んでいたのが、外部に向けた運用管理とセキュリティが必要になったとし、vPro Technologyに導入されたワンタイムパスワードを利用するインテル IPTも、新しい世代では、ハードウェアが発行するワンタイムパスワードを利用することで、マルウェアのスクレイピングから保護できるようになると説明した。

kn_vpro_04.jpgkn_vpro_05.jpgkn_vpro_06.jpg vPro Technologyを構成する技術のうち、インテル ATとインテル IPTはモバイル利用が進む現在の状況に対応して登場したものといえる(写真=左)。電源がはいっていないクライアントPCでもリモートから起動して運用管理が可能になったことが、新しいユーザーの獲得に貢献しているという(写真=中央)。リモートKVMによってブルースクリーンに陥ったクライアントPCでもサポートが可能になった(写真=右)

kn_vpro_07.jpgkn_vpro_08.jpg 講演では、初めて公開という「インテル スモール・ビジネス・アドバンテージ」ユーティリティ(写真=左)と「Chalk」(写真=右)のデモが行われた

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