13.3型フルHDで11.9ミリ厚の極薄Ultrabook「Aspire S7-391」を試すCore i7+SSD RAIDのハイスペック仕様(3/4 ページ)

» 2012年11月22日 13時00分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

RAID構成のSSDでファイルの読み書きは爆速

 Aspire S7-391の基本スペックは、CPUがTDP(熱設計電力)17ワットのCore i7-3517U(1.9GHz/最大3.0GHz)、メモリは4Gバイト、ストレージは64GバイトSSD×2のRAID 0構成(計128Gバイト)、グラフィックスはCPU統合のIntel HD Graphics 4000を利用する。OSは64ビット版Windows 8だ。

 Windows 8標準のWindowsエクスペリエンスインデックスについては、グラフィックスのサブスコアが5.3と最も低い。これは、CPU内蔵グラフィックスを利用しているモバイルノートPCとしては仕方がないところだろう。

 一方で、最も高いスコアはプライマリハードディスクの8.4だった。SSDのRAID 0構成ということもあり、データの読み書きは高速だ。CrystalDiskMark 3.0.1で測定したところ、シーケンシャルリードが814Mバイト/秒と非常に速く、シーケンシャルライトやランダムアクセスも高いスコアが出た。

photophoto Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア。グラフィックスのスコアが低いのは、CPU統合グラフィックスを使っているので仕方がないところだ(写真=左)。CrystalDiskMark 3.0.1の計測結果。SSDのRAID構成ということもあり、シーケンシャルリードをはじめとして、全体的にスコアは高い

 ベンチマークテストは、総合ベンチマークテストのPCMark 7、3D系ベンチマークテストの3DMark06、ストリートファイターIV ベンチマークなどを行った。参考としてWindows 8搭載Ultrabook「dynabook R822」や「VAIO Duo 11」(ともに店頭モデル)と比較してみたが、どれも同等のスコアとなった。

 なお、dynabook R822の主なスペックは、CPUはCore i5-3317U(1.7GHz、最大2.6GHz)、メモリは4Gバイト、ストレージは256GバイトSSD(評価機であるため若干仕様が異なる。店頭モデルは128GバイトSSD)、グラフィックスはIntel HD Graphics 4000。VAIO Duo 11のスペックは、CPUはCore i5-3317U(1.7GHz、最大2.6GHz)、メモリは4Gバイト、ストレージは128GバイトSSD、グラフィックスはIntel HD Graphics 4000となる。

photophotophoto PCMark 7(グラフ=左)、3DMark06(グラフ=中央)、3DMark Vantage(グラフ=右)のスコア。スペックがあまり変わらないこともあり、スコアも3機種間であまり違いはない
photophoto ゲームタイトルベンチマークのスコア。ストリートファイターIV ベンチマーク。低負荷は解像度1280×720ドット、アンチエイリアス:NONE、垂直同期:OFF、モデル:高、背景:高、ソフトシャドウ:低、モーションブラー:低、パーティクル:中、エクストラタッチ:OFFに設定。高負荷は解像度1366×768ドット、アンチエイリアス:4x、垂直同期:OFF、モデル:高、背景:高、ソフトシャドウ:最高、モーションブラー:高、パーティクル:高、エクストラタッチ:OFFという設定だ(グラフ=左)。モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】のスコア(グラフ=右)

バッテリー動作時間は短め、高負荷時の騒音にやや注意

photo 付属のACアダプタのカラーは本体と同じく白だ。本体サイズは65(幅)×89(奥行き)×20(厚さ)ミリという平べったい薄型のボディを採用している

 ボディの薄さを追求した一方で、バッテリー容量が少ないためか、動作時間はカタログ値で約6時間とUltrabookとしては短い部類に入る。実動作時間の測定は、BBench 1.01(海人氏・作)で行った。「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」で、PCは無線LANに常時接続、電源プラン「バランス」(輝度は11段階中下から3段階目)という設定でテストを行ったところ、バッテリー残量5%で休止状態へ移行するまで、約5時間6分だった。

 カタログ値よりも1時間ほど短く、モバイル環境のみで使うにはやや心もとないが、自宅や屋内での持ち運びであれば、十分に対応できるだろう。外出時に仕事などで長時間作業する場合は、ACアダプタを持ち歩く必要がありそうだ。

 騒音については、ベンチマークテストなど高負荷な処理が続くと、46デシベル程度(安静音時33デシベル)の大きな音が鳴るところは気になるが、低負荷時は動作していることが分かる程度の音しか発しない。まれにファンの回転数が増えて音が鳴ることがあるものの、さほど気にならないレベルだ。

 ベンチマークテスト時はキーボード面の奥側がやや熱くなった(室温23度の状況で37度程度)が、少なくとも普段使いにおいてはキーボードやパームレストまで熱は伝わらないので、大きな問題はないだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー