Aspire S7-391の基本スペックは、CPUがTDP(熱設計電力)17ワットのCore i7-3517U(1.9GHz/最大3.0GHz)、メモリは4Gバイト、ストレージは64GバイトSSD×2のRAID 0構成(計128Gバイト)、グラフィックスはCPU統合のIntel HD Graphics 4000を利用する。OSは64ビット版Windows 8だ。
Windows 8標準のWindowsエクスペリエンスインデックスについては、グラフィックスのサブスコアが5.3と最も低い。これは、CPU内蔵グラフィックスを利用しているモバイルノートPCとしては仕方がないところだろう。
一方で、最も高いスコアはプライマリハードディスクの8.4だった。SSDのRAID 0構成ということもあり、データの読み書きは高速だ。CrystalDiskMark 3.0.1で測定したところ、シーケンシャルリードが814Mバイト/秒と非常に速く、シーケンシャルライトやランダムアクセスも高いスコアが出た。
ベンチマークテストは、総合ベンチマークテストのPCMark 7、3D系ベンチマークテストの3DMark06、ストリートファイターIV ベンチマークなどを行った。参考としてWindows 8搭載Ultrabook「dynabook R822」や「VAIO Duo 11」(ともに店頭モデル)と比較してみたが、どれも同等のスコアとなった。
なお、dynabook R822の主なスペックは、CPUはCore i5-3317U(1.7GHz、最大2.6GHz)、メモリは4Gバイト、ストレージは256GバイトSSD(評価機であるため若干仕様が異なる。店頭モデルは128GバイトSSD)、グラフィックスはIntel HD Graphics 4000。VAIO Duo 11のスペックは、CPUはCore i5-3317U(1.7GHz、最大2.6GHz)、メモリは4Gバイト、ストレージは128GバイトSSD、グラフィックスはIntel HD Graphics 4000となる。
ボディの薄さを追求した一方で、バッテリー容量が少ないためか、動作時間はカタログ値で約6時間とUltrabookとしては短い部類に入る。実動作時間の測定は、BBench 1.01(海人氏・作)で行った。「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」で、PCは無線LANに常時接続、電源プラン「バランス」(輝度は11段階中下から3段階目)という設定でテストを行ったところ、バッテリー残量5%で休止状態へ移行するまで、約5時間6分だった。
カタログ値よりも1時間ほど短く、モバイル環境のみで使うにはやや心もとないが、自宅や屋内での持ち運びであれば、十分に対応できるだろう。外出時に仕事などで長時間作業する場合は、ACアダプタを持ち歩く必要がありそうだ。
騒音については、ベンチマークテストなど高負荷な処理が続くと、46デシベル程度(安静音時33デシベル)の大きな音が鳴るところは気になるが、低負荷時は動作していることが分かる程度の音しか発しない。まれにファンの回転数が増えて音が鳴ることがあるものの、さほど気にならないレベルだ。
ベンチマークテスト時はキーボード面の奥側がやや熱くなった(室温23度の状況で37度程度)が、少なくとも普段使いにおいてはキーボードやパームレストまで熱は伝わらないので、大きな問題はないだろう。
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