世界のTOSHIBAが放つ、Windows 8時代の新たなPCのカタチ──可変Ultrabook「dynabook R822」検証:メカニカルなヒンジ機構にうっとり(1/4 ページ)

» 2012年10月25日 16時45分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

メカニカルな可変ヒンジでコンバーチブルスタイルを実現した12.5型タッチUltrabook

photo 12.5型サイズのコンバーチブルUltrabook「dynabook 822」

 東芝から登場した「dynabook R822」は、タブレットスタイルとノートPCスタイルの両方で使える可変型Ultrabookの新シリーズだ。12.5型ワイドの液晶ディスプレイを搭載して重量約1.49キロ/厚さ19.9ミリのスリムボディで、OSにはWindows 8を導入している。

 dynabook R822は、Windows 8ならではの新しいユーザーインタフェース(UI)で最新ハードウェアのアクセラレーションをフル活用した、滑らかで気持ちのいい操作感が体験できる「タブレットスタイル」から、従来のノートPCと同様のキーボードとタッチパッドによる効率的な入力ができる「ノートPCスタイル」へと変形する機構を備えている。

 まずはボディを見ていこう。ボディの素材は薄型でも強度や軽さを確保しやすいマグネシウム合金を採用し、底面とパームレスト部、そしてディスプレイ面の端にラバー調の素材が張られている。手になじみ、滑りにくく、タブレットスタイルでのグリップしやすい工夫だ。また、比較的落ち着いたトーンで統一したカラーリング(カラーバリエーションはダークシルバーの1色)と合わせて、ビジネス向けのステム手帳のような、大人びた雰囲気のあるイメージを演出している。


photophoto タブレットスタイルに変身する。カラーは落ち着いた雰囲気の「ダークシルバー」。ディスプレイ面と底面に、タブレットスタイル時に持ちやすく、滑りにくくするグリップ(ノートPCスタイル時はゴム足)が設けられている

 ボディサイズは、約326.5(幅)×213(奥行き)×19.9(高さ)ミリ、重量は約1.49キロだ。同じくコンバーチブルスタイルを採用するソニー「VAIO Duo 11」やパナソニック「Let'snote AX」が採用する11.6型ワイドよりもひとまわり大きい、12.5型ワイドの液晶ディスプレイを搭載する。Ultrabookと名乗るにはギリギリな範囲の厚みがあり、前出の2機と比べると若干重いのだが、それでもモバイルノートPCとしては十分実用範囲内である。

photo メカニカルな雰囲気が(ある一部の層に)ソソる、スライド&チルトヒンジ。ディスプレイの両端にギアを設け、互いをリンクバーでつなぐことでスライド量の同期を取り、奥までスライドするとチルトの機構が有効になるというギミックとなっている

 変形の機構はシンプルながら、操作感は機械的なものに触れているような心地よさがある。タブレットスタイルの(閉じた)状態から、ディスプレイを奥へ軽く押すとスルスルとスライドし、奥のヒンジの部分まで到達するとチルトする(ディスプレイを起こす)ことができる仕組み。ディスプレイ面の裏にスライドのためのギア、そして左右ヒンジの同期をとるためのリンクバー、ディスプレイ接続のためのフレキシブルケーブルなど、スライド&チルトアクションを実現するための機構があり、ノートPCスタイルでの利用時にはこれがむき出しになる。そこがちょっとグッとくる、機械的な感じに見えるゆえんだと思う(その分、多少取り扱いに多少の注意は必要かもしれない)。もちろん機構そのものは強度、動作のスムーズさともに非常にしっかりしている。スライドアクションにおいてひっかかりやガタつきはなく、ボディ自体も剛性感があるので、ヒンジもタイト。不安はまったく感じず、工作精度はとても高い。

 ディスプレイの角度は、実測110度から150度前後まで、普通のノートPCのディスプレイと同じように望む位置で固定できる。VAIO Tap 11のようなディスプレイの角度が固定となるスライドアクションの機構と比べ、そんな柔軟性がある点はアドバンテージだ。また、奥までスライドさせたままの平面状態でも安定して利用できる。東芝ではこの状態を「フラットスタイル」と称しており、タッチパッドを3本指で回転させるジェスチャーにより、画面の180度回転も可能だ。例えば、営業先で対面の人に見せながら説明する──といったシーンに活躍できるスタイルである。

photophotophotophoto ノートPCスタイル→タブレットスタイルに変化するまでのスライド&チルトアクションの様子。ノートPCスタイルでの画面の角度は約110度から柔軟に調整できる。少々の振動でも(180度へと)倒れ込む不安を感じずに使えるのは150度程度までだろうか。なお、180度まで完全に開いた「フラットスタイル」でもキーボードを露出したまま安定して利用可能だ
photo CPUID Hardware Monitorで表示した本機のバッテリー仕様。Designed Capacityは37740mWhとなっていた

 バッテリー容量はCPUID Hardware Monitorの表示で約37ワットアワー(Designed Capacity)で、カタログ値の動作時間は約6時間となっている。付属のACアダプタも実測値で42(幅)×96(奥行き)×28(高さ)ミリとコンパクト、同じく重量は222グラムとかなり軽量だ。このあたりはモバイルノートPCに強い同社だけに、ソツがないと思う。


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