MacBook Airに合う、「超っ速」HDDをください!──WD製USB 3.0対応モデル+Thunderbolt対応モデルを試すMy Passport for Mac、My Passport Edge for Mac、My Book VerociRaptor Duo(2/3 ページ)

» 2012年11月29日 11時00分 公開
[岩城俊介(撮影:矢野渉),ITmedia]
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1万rpmのHDD×2のRAID 0+Thunderbolt仕様の高速モデル「My Book VerociRaptor Duo」

photo 「My Book VerociRaptor Duo」。接続はThunderboltで行う

 最後のMy Book VerociRaptor Duoは、1万rpmの高速HDD“VerociRaptor”シリーズを2基実装し、接続インタフェースはThunderboltとするプロフェッショナル/ハイクラス層向けのモデルだ。容量1TバイトのVerociRaptorをRAID 0構成とすることで、高速SSD並みの速度と2Tバイトの大容量を両立する。かなりスペシャルな仕様だ。

 本体サイズは99(幅)×157(奥行き)×165(高さ)ミリ、重量は約1.9キロ。ヒートシンク付きの3.5インチマウントに装着した2.5インチのVerociRaptorドライブを縦に2基収納し、12ボルト/3アンペア出力のACアダプタで動作する。VerociRaptorは高回転仕様のためかなり熱を発するHDDだが、下から上への熱の対流を利用して放熱する構成によりファンレス仕様であるのがちょっと驚きだ。動作中の上面は確かに暖かさを感じるが、余計な動作音が少なくて済むのは印象がよい。

 搭載インタフェースはThunderbolt×2。Thunderboltはデイジーチェーン(数珠つなぎスタイルでの接続)を可能とするため、将来のThnuderbolt機器の拡張も可能だ。


photophotophoto ブラック基調のボディを採用する。HDD2基内蔵タイプなのでフットスペースはそれなりに必要だが、威圧感は与えないほどよく柔和なデザインだ。後面にThunderboltを2つ備える
photophoto 内部へはドライバーレスでアクセス可能。2.5インチサイズのVerociRaptorはヒートシンク付きの3.5インチマウンタとともに、縦向きに差して装着する。ちなみにファンレス仕様だ

 初期フォーマットはHFS+Jで、RAIDモードはRAID 0(ストライピング)となる。RAIDモードはRAID 1(ミラーリング)や2つのドライブを認識させるモードにも設定可能。フォーマットをexFATにすることで、例えばWindows用、あるいはMac上でのWindows起動ドライブなどとしても活用できる。

 MacBook Airとの見た目の組み合わせは、本機の存在感・サイズ感がかなりあるので……それなりだが、前面を本の表紙のような丸みを帯びた意匠とするため、受ける印象はほどほどに柔和だ。外装は側面・上部含めて樹脂素材を用いるので若干のチープさは感じるが、そこは実用・性能重視の層であれば気にしないでよい部分だろう。


photophotophoto RAIDモード「WD Drive Utilities」より切り替えられる。初期設定はRAID 0(ストライピング)、このほかにRAID 1のミラーリング(利用可能容量は1Tバイト)やJBODで運用する構成にもできる
photophoto なお、Boot Campを利用したWindows 7上からThunderbolt接続+高速利用が可能か──について、テスト機としたMacBook Air(A1369)では、デバイスマネージャおよびディスク管理ツールではディスクドライブとして「WD1000HTZ」が2つ正常認識されているまでは確認した。このため、2つのドライブとしてHFS+からNTFSなどにフォーマットし直せばWindowsでも使用できそうだ(ただ、RAID 0/1動作については検証できなかった。機会があれば再検証することにしたい)

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