“6万円切り”Windows 8タブレット――「VivoTab Smart ME400C」で新時代を手軽に体感する専用カバーと極薄Bluetoothキーボードも魅力(3/4 ページ)

» 2013年03月05日 13時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

もちろんタッチでもWindows 8を楽しめる

photo 10.1型ワイド液晶ディスプレイは1366×768ドット表示に対応する。色味はやや黄色が強い印象だ

 VivoTab Smart ME400Cは10.1型ワイドサイズのIPS液晶ディスプレイを搭載する。表示解像度は1366×768ドットで、画素密度は約155ppiだ。タブレットデバイスとしては平凡なスペックで、広視野角のIPSパネルを採用してはいるが、明るさ、コントラストなどの表示品質は最近のタブレットデバイスとしてはやや物足りなく感じる。ガラスの厚みがあるためか、光沢仕上げの表面は映り込みも目立つ。色味はやや黄色が強い印象だ。

 5点マルチタッチ対応の静電容量式タッチパネルを搭載しており、指で画面に直接触れて操作できる。感度が特別よいわけではないが、指の滑り具合は上々で操作感は快適といえるレベルだ。表面のガラスはやや厚めだが、タッチ精度に難は感じなかった。

 ステレオスピーカーは背面の右端下部に搭載されている。位置的にあまりよいとはいえないが、パワーもいまひとつ。スカスカというほど貧弱ではないが、高音質化技術を搭載した他のタブレットと比較すると、こじんまりとしたサウンドという印象だ。

Clover Trail搭載Windows 8タブレットとして標準的なスペック

photo VivoTab Smart ME400Cはタブレット向けに最適化されたIntel SoC「Clover Trail」ことAtom Z2760を搭載している。2つのCPUコアとGPUコア(PowerVR SGX 545)、そしてチップセットの機能をワンチップに集積している

 OSは32ビット版Windows 8をプリインストールし、基本システムには、開発コード名「Clover Trail」のAtom Z2760を採用する。タブレットデバイスに最適化したSoC(System On Chip)で、2つのCPUコアとGPUコア(PowerVR SGX 545)、そしてチップセットの機能をワンチップに集積し、省スペースおよび省電力化を実現している。

 CPUの動作クロックは1.8GHzで、デュアルコアだがHyper-Threadingにより4スレッドの同時実行が可能だ。メモリはPC2-8500 LPDDR2 SDRAMを2Gバイト、ストレージはeMMCを64Gバイト内蔵している。通信機能はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0、NFCを標準装備している。センサー類もGPS、電子コンパス、光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、磁気センサーと一通り備えている。無線LANが5GHz帯に対応しないところは惜しいが、Clover Trail搭載のWindows 8タブレットとしては標準的な内容といえるだろう。

photophotophotophoto デバイスマネージャーでVivoTab Smart ME400Cの構成を確認した

実働10時間以上のバッテリー動作時間

 Clover Trail搭載機は、SoCの仕様からほとんど基本スペックに差がつかないため、パフォーマンスの見当がついてしまうところもあるが、一応ベンチマークテストで確認しておく。

 性能面のテストに関しては、以前にレビューした富士通のARROWS Tab Wi-Fi WQ1/JHP ENVY x2などと同じような結果になった。Windowsエクスペリエンスインデックス、PCMark 7、3DMark06、いずれも誤差の範囲内といえる結果だ。CrystalDiskMark 3.0.2のシーケンシャルリードなどが他の2機に比べてやや低めではあるが、PCMark7のSystem Storage Scoreでは逆に上回っており、ストレージ性能に関しても同等とみてよいだろう。

photophoto Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア(画面=左)とCrystalDiskMark 3.0.2のスコア(画面=右)
photophoto PCMark 7のスコア(グラフ=左)と、3DMark06のスコア(グラフ=右)。HP ENVY x2やARROWS Tab Wi-Fi WQ1/Jと比較したが、スコアはほぼ同等だ

 バッテリー動作時間は、BBench 1.01(海人氏・作)を利用して測定した。無線LANで常時接続し、Bluetoothはオン、GPSとNFC、画面輝度の自動調整をオフにし、電源プランはデフォルトの「バランス」(バッテリー動作時のディスプレイの輝度は40%)を利用した。BBenchの設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 10を指定し、タブブラウズはオフに設定している。この条件で、バッテリー満充電の状態から残量2%で休止状態に移行するまで10時間21分だった。これは公称値(約9時間30分)を上回る値だ。

 しばらくWebで動画を見るなどしていても、あまり熱くなることはない。発熱は背面上部のアウトカメラから電源ボタンあたりまでが比較的高く、室温20度の環境で33〜36度前後といったところだ。正面側はディスプレイ左上にあるASUSロゴのあたりが33度前後と最も高く、そのほかの部分は30度前後だった。電源ボタンやカメラといった触れる機会が少ない場所で、上手く発熱を処理しているといえる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー