フル水冷! なら900D! というCorsairのPCケース新製品コンパクト(Corsair比)な電源ユニットも(1/2 ページ)

» 2013年03月19日 17時54分 公開
[長浜和也,ITmedia]

CorsairPCケースの最上位ラインアップ最上位モデル

 Corsairが2013年3月19日に日本の関係者に向けて公開したPCケース「900D」は、同社のPCケースラインアップで最もハイエンドユーザーを想定した「Obsidian」シリーズのフラッグシップモデルとして開発した。なお、CorsairのPCケースラインアップは、Obsidianのほかに、デザインを重視した「Graphite」、ミリタリーを意識したギミックとカラーリングを施した「Vengeance」シリーズ、そして、コストパフォーマンスを重視した「Carbide」を用意している。また、Obsidianシリーズには、フルタワータイプの「800D」、ミドルタワータイプの「650D」、同じミドルタワーで静音性能を重視した「550D」があるが、900Dは、フルタワーモデルの800Dを超える拡張性を持たせている。

XL-ATXフォームファクタに対応するだけでなく、5基の水冷用ラジエータ、15基のケースファンが搭載可能というドテカイPCケース「900D」(写真=左)。サイドパネルにアクリルを使って内部を見えるようにしているのは、Obsidianシリーズ共通だ(写真=中央)。電源ユニットは底部に配置する。スリットから2基の電源ユニットを搭載できることが分かる(写真=右)

CorsairのPCケースラインアップと(写真=左)、ハイエンドの「Obsidian」シリーズを構成するモデル(写真=中央)。その最上位モデルとなる900Dはフル水冷対応と拡張性を特徴とする(写真=右)

 本体サイズは252(幅)×650(奥行き)×690(高さ)ミリと最近のPCケースとしてはかなり大きい。フォームファクタはATX、micro ATX、Mini ITXは当然として、E-ATXにXL-ATXと拡張版規格にも対応する。内部のスペースを十分にとって、CPUやGPUの専用水冷ユニットを収容できるだけでなく、最大15基のファンと5台のラジエータをケース内部に搭載可能だ。標準構成では、フロントパネルに3基の120ミリ径ファンを、リアパネルに1基の140ミリ径ファンをそれぞれ取り付けている。

 なお、すべてのラジエータをケース内部に搭載することを前提としているため、冷却液チューブをケース内部に設置したジャケットからケースの外に取り付けたラジエータまで通すために使うケースパネルのチューブ穴を900Dは用意していない。

 ドライブベイは、5.25インチ対応のオープンベイが4基と3.5インチ対応シャドウベイを9基内蔵する。3.5インチシャドウベイは3基ずつのユニットで配置を変更できる。また、シャドベイ内部のドライブは、ツールフリーで固定可能だ。フロントパネルの最上位部には、カバーで覆ったインタフェースパネルを用意しており、2基のUSB 3.0と4基のUSB 2.0、ヘッドフォンにマイク端子を利用できる。

 900Dの出荷予定は2013年春だが、具体的な日程は決まっていない。また、実売予想価格も未定としている。(記事掲載当初、900Dの製品名に誤りがありました。おわびして訂正いたします)

両側のサイドパネルが外れるほか、サイド下部にCorsairが「スイングアウトドア」と呼ぶパネル開閉機構を備えている。マザーボードベースの裏側はケーブルを取り回す空間を確保している

内部には4基の5.25インチオープンベイと、9基の3.5インチシャドウベイを用意する。3.5インチシャドウベイは3基単位で設置場所を変更できる(写真=左)。ドライブベイはツールフリーでドライブを固定可能だ(写真=中央)。水冷用ラジエータもケース内部(マザーボードベースの裏側など)に設置するので、冷却液チューブを通す穴も外部のパネルではなくマザーボードベースに設けている(写真=右)

標準構成でフロントパネルに120ミリ径ファンを3基、リアパネルに140ミリ径ファンを1基搭載する(写真=左)。フロントパネル最上部にはインタフェースを用意する。なお、中央のリセットボタンの上にある横長の突起が電源ボタンだ(写真=右)

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