近未来の無線LAN、802.11ad+acを含むトライバンド対応へ──11acクライアントは2013年夏〜末には拡充次世代の無線LANはどう進化する?(1/2 ページ)

» 2013年04月15日 16時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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2014年以降、60GHz/5GHz/2.4GHz帯のトライバンド対応機器が普及

photo 2013年以降の新世代Wi-Fiのポートフォリオを説明するWi-Fi Allianceのケリー・デイヴィス フェルナー氏「すでに数十億のデバイス、ユーザーが存在するWi-Fiは、今後のワイヤレス機器接続性に対する世界のニーズを満たすために不可欠な技術。現在、もっともホットな時期」

 今後、接続はほぼすべてWi-Fiの高速接続で──。Wi-Fi(無線LAN)機器の技術策定、認定、推進活動などを行うグローバル団体 Wi-Fi Allianceは4月15日、無線通信の新規格802.11acおよびWiGig(802.11ad)を含む2013年以降のWi-Fi規格対応機器ロードマップと市場状況に関する説明会を実施。Wi-Fi対応機器、そしてユーザー数が急増するなか、今後どんなユーザー体験が得られるかその指針が示された。

 「Wi-Fiは世界で最もひんぱんに使われているテクノロジの1つ。さらに現在、約15もの(Wi-Fiに関する)新プロジェクトが進行中。もっともホットな時期」(Wi-Fi Alliance マーケティングプログラムマネジメントディレクターのケリー・デイヴィス フェルナー氏)

 まずは2013年3月の改正電波法により国内でも解禁となり、対応機器がリリースされた802.11acは今後どう展開されるか。2013年4月現在、国内で販売される802.11ac対応機器はアクセスポイント同士で接続して通信するルータ親機/イーサネットコンバータ機器がひとまず登場している。規格としてはIEEE(米国電気電子学会)による最終規格策定前となる“Draft”仕様となる機器だが、「Draft対応機器は11nの策定時とは異なり、最終規格策定後にソフトウェアアップデートなどにて正式仕様をカバーできる、つまり、現時点の機器もこのまま802.11ac正式対応にできるとみている」(対応機器ベンダー関係者)という。

 また、国内向け802.11acクライアント(PCやスマートデバイスなど)も「対応クライアントも早ければ2013年夏より、少なくとも2013年末にかけて続々登場する予定」(フェルナー氏)とし、Wi-Fi Allianceは2013年6月に認定プログラム(Wi-Fi CERTIFIED ac)をリリースする計画だ。802.11ac対応クライアントはスマートフォン「Galasy S 4」などがすでに発表されているが、2013年中にPC、タブレットなどにも採用例がグッと増えるだろう。「認定プログラムのローンチはIEEEによる最終策定前になると思う。しかしIEEEによる規格そのものはすでに成熟していると認識している」(フェルナー氏)

photophotophoto Wi-Fi Allianceによる11ac認定プログラム(Wi-Fi CERTIFIED 11ac)は2013年6月に開始される予定。このあとまもなくIEEEによる802.11ac規格最終策定が行われるようである。802.11ac(Draft)対応の無線LANルータ「AtermWG1800HP」(最大1.3Gbps)、802.11ac通信対応スマートフォン「Galasy S 4」

 改めて、Wi-Fiはワールドワイド25%/累計54億台、日本は68%の世帯普及率とするほど急速に浸透しており、Wi-Fi Allianceによると2016年までに全世界のWi-Fi世帯普及数は8億近く、累計74億台まで増えると予測。同時に複数のWi-Fi対応機器を保有するユーザーの割合も2011年の7.4%から2016年には3倍の24.9%に伸張、中でもそもそも“複数台持ち”の多い日本は、1人あたり2.8台(同)から6.5台(同)まで同時保有台数が増えるとみられている。これはPCやスマートフォン、タブレット、携帯ゲーム以外に、AV機器、家電、クルマ、ヘルスケア、WiGig含めて対応するその他周辺機器のカテゴリも含め対応機器が拡大する傾向と連動する。

photophotophoto PCやスマートフォン以外にも、これまでモバイル通信の概念がなかった分野、取り入れにくかった分野にもWi-Fi対応機器が増え、さらにユーザー数、対応機器数が急増すると思われる。Wi-Fi Allianceは99もの日本企業も参画している

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