インタビュー
» 2013年05月29日 17時18分 UPDATE

プレクの技術は世界一ィィィ:“最強のSSD”がPlextorから生まれる理由

「Plextor」ブランドでSSDを展開する台湾PLDSは、高い技術力を武器に市場の一角を担う企業だ。同社光学ディスクドライブビジネスユニットでゼネラルマネージャーを務めるCharlie Tseng氏に話を聞いた。

[後藤治,ITmedia]

市場参入から4年間、高い技術を背景にOEM向けSSDでシェアを拡大

―― PLDSがPlextorブランドでSSD市場に参入した理由と、現在のポジションを教えてください。

og_plextor_001.jpg 同社光学ディスクドライブビジネスユニットでゼネラルマネージャーを務めるCharlie Tseng氏

Tseng 私たちは1995年から光学ドライブの製造、販売を行う中で、次のビジネスにつながる領域を探していました。そんな中、高速なストレージとしてのSSDのニーズが高まっており、また光学ドライブとSSDの開発には技術的に共通する部分があることから、2008年に開発に着手し、2009年に最初の製品を市場に投入しています。

 その後、現在までの4年間は非常にすばらしい実績を上げています。具体的にはデスクトップPCのOEM市場(アップル製品を除く)において、シェアは約14%と第3位。また、日本市場は約20%とさらに大きなシェアを占めています。一方のリテール、一般消費者向けのチャンネルビジネスではシェア10%ですが、まだ伸びる余地はあるでしょう。

―― 競合メーカーはどこになりますか? また、それに対するPlextor製SSDの優位性は?

Tseng 競合は非常に多くいますし、それぞれ敬意を払っているので、直接ここで名前を挙げるのはやめておきましょう(笑)。

 ただ、具体的に名前を出さないとしても、初期のSSDには、ある程度使用しているとパフォーマンスが落ちてしまうものがありました。そこで私たちはファームウェア技術によってこれを回避する「TrueSpeed」技術を開発し、多くの支持を得ています。私たちの最大の強みはこの技術力にあると言えます。

―― PlextorのSSDは、コントローラをMarvell、フラッシュを東芝と、ハードウェアは自社開発していませんが、デメリットはないのでしょうか。

Tseng 私たちの強みは、異なるハードを組み合わせて統合する能力、技術力の高さです。実は、PLDSの事業のもう1つの柱となっている光学ドライブも同様に、DSP(Digital Signal Processor)やOPU(Optical pickup unit)は自社で製造していません。唯一持っているのがファームウェア技術ですが、光学ドライブの分野では成功を収めています。つまり、SSDでも同じ戦略で成功できると思っています。

 例えばハードを開発している企業は、いかに製造コストを抑えられるかに苦しんでいますが、私たちはそれらを最適化するファームウェアの開発にリソースを集中することができるのです。

―― その一方で、他社の動向に依存するため、新製品を投入するタイミングをコントロールできない、という面はありませんか?

Tseng そうした問題はありません。なぜなら、私たちはメーカーと非常に親密な関係を保っており、いわば共同開発という形で、次世代製品の製造について常に話し合っているからです。

 この体制でこそ、私たちのファームウェア技術だけでなく、フラッシュメーカー、コントローラメーカーそれぞれの強みを最もよく生かした、まさに“最強のSSD”を生み出すことができるのです。これはリソースを分散してすべてを1社で作らなくてはならないメーカーに対するアドバンテージとも言えます。

―― 今後注力していく分野、新しい技術などがあれば教えてください

Tseng 引き続きコンシューマー向けのSSDが中心になりますが、エンタープライズや車載で応用できるようなものなど、多方面での市場開拓も視野に入れています。技術面ではデータ保護技術の強化や、より小型、薄型のフォームファクターに向けて、mSATAではなくNGFF規格を採用したものを開発しています。

 この新しい規格の製品については、2013年第3四半期を目処に投入する予定です。転送速度は700Mバイト/秒を超えるものになるでしょう。初期段階ではOEMで、チャンネル販売の需要が見えてきたら、そちらにも投入するかもしれません。

―― PLDSは日本市場をどのように捉えていますか? 日本のPC自作市場は縮小傾向にあると言われていますが。

Tseng 私たちは日本をホームマーケットとして見ており、新製品はいち早く日本市場に投入するつもりです。また、OEMだけでなく、同じようにチャンネルビジネスも重要視しています。

 確かに自作市場は日本だけでなく、世界的にも縮小傾向が見られますが、その一方で、現在のDIYユーザーが求めているのは何よりも性能であり、このことは「極限のパフォーマンスを顧客に提供する」という弊社の方向性とうまく合致しているのです。私たちはチャンネルビジネスを健全なものとして捉えています。

―― 最後に読者に向けてメッセージを

og_plextor_002.jpg

Tseng Plextorはもともと日本のシナノケンシのブランドですが、そのDNA、ブランド精神は私たちもすべて引き継いでいます。それはつまり、信頼性の高い完璧な製品をお客さまに届けるということです。

 私たちは今までPlextorを支持して頂いたお客さまに最高品質のものを提供することを約束します。製品開発からサービスに至るまで、これからもより高い品質を目指して最大限の努力をしていきます。

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