デルは6月4日、画像/動画編集用途に特化した「Dell Graphic Pro」の製品として、「XPS 27」と「XPS 8700」の2モデルを発表した。Dell Graphic Proは、Adobe製Photoshop Elements 11とPremier Elements 11をプリインストールしたクリエイター向けブランド。「手に入れたその瞬間から最高のクリエイティブ体験を」というコンセプトで、同社が2013年2月から展開している。
同社マーケティングマネージャーの金秦英氏は、「一言で表すとXPS 27はデル史上最高の液晶一体型PC、XPS 8700はデルで1番売れている高性能デスクトップ」と紹介し、新モデルの特徴を解説した。
XPS 27の特徴は大きく分けて3つ。まず1つが2560×1440ドットの高解像度を旧モデルから踏襲しつつ、さらにAdobe RGBカバー率99%のIPSパネルを採用した点だ。広い作業領域に加えて、広色域/色再現率の高さがクリエイティブユーザーに最適という。
2つ目は最新世代のシステムを採用している点。CPUにTDP 65ワットの第4世代Coreプロセッサー「Core i7-4770S」(3.1GHz/最大3.9GHz)を搭載するほか、外部GPUとしてGeForce GT 750M(グラフィックスメモリ2Gバイト)を内蔵。また、本体背面にThunderboltポートを備えているのも目を引く。
3つ目は洗練された外観。液晶ディスプレイのフレーム部までガラスで覆ったEdge to Edgeデザインや2つの関節で構成されるスタンドを用いることで、画面の角度を無段階で調節できる。このほか、オーディオ機能の改良やセキュリティチップ(TPM)の実装など、細かい変更点も見られる。
新型XPS 27のラインアップは、メモリ容量と光学ドライブで差別化した2モデルが用意される。標準のプラチナモデルは、Core i7-4770S(3.1GHz/最大3.9GHz)、8Gバイトメモリ、32GバイトSSD(キャッシュ)+2TバイトHDD、GeForce GT 750M(GDDR5 2Gバイト)、DVDスーパーマルチドライブという構成で19万9980円。プラチナ・大容量メモリモデルは、メモリを16Gバイトに、光学ドライブをBlu-ray Discドライブに変更して20万9980円となっている。
インタフェースは、8in1メディアカードリーダー、USB 3.0×6、ヘッドフォン、マイク、HDMI入力、HDMI出力、Thunderbolt mini Displayport、ギガビットLANなど。IEEE802.11b/g/n対応無線LAN+Bluetooth 4.0モジュールを内蔵するほか、液晶上部にWebカメラとデュアルデジタルアレイマイクを搭載する。本体サイズは664(幅)×35.4〜78.2(奥行き)×492.2(高さ)ミリ、重量は約16キロ。
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