“コスパ抜群”のキーボード付きWindows 8タブレット――「Lesance TB」はSurface Proキラーか?4万9980円から(1/3 ページ)

» 2013年08月20日 21時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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低価格で「Surface Pro」にどこまで迫れるか?

ユニットコムの「Lesance TB」(11TB3000-i3-VGM)。写真は付属のキーボード付きカバーを装着した状態

 Microsoftの「Surface」に影響を受け、最近はさまざまなメーカーから着脱式のキーボード付きカバーを備えたWindowsタブレットが登場し、その数を増やしつつある。

 今回取り上げるユニットコムの「Lesance TB」シリーズも、そんな“Surface対抗”を思わせるWindows 8タブレットだ。Ultrabookに近い基本スペックを採用し、画面サイズは11.6型ワイド、背面には収納式のスタンドを備えており、キーボード付きカバーが標準で付属するなど、Surfaceの上位機種「Surface Pro」に近い仕様にまとまっている。

 特筆すべきはその価格だ。Celeron搭載モデル「11TB1000-C-VGM」で4万9980円、Core i3搭載モデル「11TB3000-i3-VGM」でも6万9980円(いずれも同社が運営する「パソコン工房」での直販価格)と、コストパフォーマンスが非常に高い。今回は後者のCore i3モデルを入手したので、性能や使い勝手を検証しよう。

付属のキーボード付きカバーを取り外した状態では、単体のWindows 8タブレットとして利用できる

11.6型の大きめボディに豊富なインタフェースを装備

 画面サイズが11.6型ワイドと、タブレットでは広めなこともあり、ボディはSurface Proよりもひと回り大きい。本体サイズと重量は、Surface Proの275(幅)×173(高さ)×14(厚さ)ミリ/約907グラムに対し、このLesance TB(11TB3000-i3-VGM)は295(幅)×196(高さ)×13.5(厚さ)ミリ/約960グラムだ。実測では970グラムだった。

左がLesance TB(11TB3000-i3-VGM)、右がSurface Pro。画面サイズが異なるため、Lesance TBのほうが一回り大きいが、厚さはSurface Proより0.5ミリ薄い

 Lesance TB(11TB3000-i3-VGM)には、Surface Proの「Type Cover」と似たようなマグネット着脱式のキーボード付きカバーが付属しており、こちらを装着すると厚みは5ミリほど増し、総重量は約1.28キロになる。実測は1.281キロとほぼ公称値通りだった。

 ボディは背面に向かって側面を少し絞っており、タブレットとしてよくあるフォルムだ。ただし、背面上部には放熱のためのスリットが数多く配置されており、端子類が一般的なタブレットより多いこともあって、デザインが洗練されている印象はあまりない。

 背面はベトつきがなく、サラっとした表面仕上げだ。背面に内蔵されたスタンドは細長い形状だが、安定性に不安は感じない。必要なときにサッと開いて使えるので便利だ。スタンド利用時は画面の角度が約118度に固定され、Surface Pro(約115度)とほとんど同じスタイルになる。

内蔵スタンドを立てて、キーボード付きカバーを装着すれば、クラムシェル型ノートPCのように扱える(写真=左)。カバーを閉じた状態では、内蔵キーボードの存在を感じさせない(写真=右)
キーボード付きカバーはマグネットで手軽に着脱できる(写真=左)。磁力でしっかり固定されるので、キーボード付きカバーを装着した状態で本体のみを持って揺らしても、カバーが脱落することはない。背面には通風口とスタンド、アウトカメラを備えている(写真=左)
内蔵スタンドは細長くコンパクトな作りだが、本体をしっかり支えられる(写真=左)。スタンド利用時は画面の角度が約118度に固定される(写真=右)

 ボタンと端子類は(横位置での)上面と右側面に集中している。上面にはカバー内にフルサイズのUSB 3.0ポートを2基備えるほか、電源ボタン、ヘッドフォン出力を装備。右側面にはACアダプタ接続用のDC入力、Micro HDMI出力、画面回転ロックボタン、音量調整ボタン、そして少し奥のカバー内にSDXC対応のmicroSDメモリーカードスロットも搭載している。2基のWebカメラを内蔵し、アウトカメラは約200万画素、インカメラが約100万画素だ。

 USB 3.0ポートにカバーが付いている点は好みが分かれるだろうが、フルサイズのUSBポートが2基ついている点は、タブレットとして大きなアドバンテージといえる。また、2基の間隔がしっかりと開けられており、USBメモリなど少し幅があるようなUSBデバイスを利用する際に干渉しにくい点も好印象だ。

 通信機能はIEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0(いずれもIntel Centrino Wireless N-135で提供)を標準装備している。

横位置の状態で上面には、電源ボタン、カバーの下に2基のUSB 3.0、その隣にヘッドフォン出力が並ぶ(写真=左)。底面には、付属のキーボード付きカバーを接続するコネクタが用意されている(写真=右)
左側面にインタフェース類はない(写真=左)。右側面には、ACアダプタ接続用のDC入力、Micro HDMI出力、画面回転ロックボタン、音量調整ボタン、そして少し奥のカバー内にSDXC対応のmicroSDメモリーカードスロットを備えている(写真=右)

 内蔵するリチウムイオンバッテリーの容量は約44.4ワットアワー(CPUID MonitorのDesignd Capacityで確認した値)、公称のバッテリー駆動時間は約7.3時間だ。

 付属のACアダプタは、モバイルノートPC向けとしては標準的なサイズだが、3ピンのかさばるACケーブルを採用するため、携帯性がやや損なわれている。ACアダプタのサイズは44(幅)×97(奥行き)×30(高さ)ミリで、重量は315グラム(ACケーブル抜きであれば198グラム)だ。

CPUID MonitorのDesignd Capacityで確認したところ、内蔵バッテリーの容量は約44.4ワットアワーだった(画像=左)。付属のACアダプタはコンパクトだが、ACケーブルが3ピン仕様でかさばる(写真=右)

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