ファン穴のSSDベイ化やタブレットのサブ液晶化――技アリ系新製品ラッシュ古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2013年12月24日 11時51分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

「これはいいアイデア」連発――PCI-E x1を4基にできるカードや多機能Wi-Fiルータも

 先週は、独自の切り口でオンリーワンの存在感を放つ新製品が多く、店員さんの口から「これはいいアイデア」という言葉を多く聞いた。

アユート「Project M PM-PCIE1T4」

 板モノではアユートのProject Mモデル「PM-PCIE1T4」が典型例だ。PCI Express x1接続のホスト側基板と4基のx1スロットが並ぶデバイス用基板のセットで、付属のUSB 3.0ケーブルで両者をつなぐことで、x1用の4ポートハブのように使える。デバイス用基板側の給電はペリフェラル4ピンで行う。ブリッジチップにPericom社の「PI7C9X」を搭載しており、PCI Express Gen1をサポートする。価格は9000円弱だ。

 BUY MORE秋葉原本店は「デバイス用基板は外付けしたりケース内部に置いたりできます。x1スロットは物理干渉の犠牲になることも多いので、それを回避しつつ複数挿せるようになるのはいいですね」と話していた。なお、ブリッジチップとの相性により動作しない場合もあるという。活用するには、ブリッジ用基板の固定方法も含めて、そうした問題に対応できるスキルが求められる。

 よりハードルが低いのは、親和産業の「120ミリブランクパネル用SSDマウンタ SS-N120BPMT」だ。ケースの12センチ角通気口を潰すプレートとSSDが2台固定できるマウンタが融合した道具で、1ミリ厚の鉄板で作られている。価格は1000円弱。TSUKUMO eX.は「SSDは物理的な動作がないので設置場所を選ばないんですよ。ドライブベイはHDD専用にしたいという場合に便利です」と話す。

 2台のPCをフレキシブルに連動させる、j5 createの「Wormhole Switch DSS JUC700」も話題を集めている。同梱のUSB 3.0ケーブルでつないだ2台のWindowsマシン間で、入力デバイスやファイル、ディスプレイの共有ができる機器で、価格は8000円弱。

 例えば、WindowsタブレットとノートPCをつないだ場合、ノートPCのキーボードでタブレット側の文字入力をしたり、一時的にタブレットをノートPC側のサブディスプレイとして利用したりできる。対応OSはWindows 8.1/8.0/7/XPだ。

 パソコンハウス東映は「モードを切り替えると、カーソルを2台のマシン間で行き来させて、ドラッグ&ドロップでデータをコピーしたりと、かなり自由度の高い仕様になっています。ノートやWindowsタブレットなどを持てあまし気味な人にうってつけなアイテムだと思いますよ」とプッシュしていた。

 また、同店では、5200ミリアンペアアワーのバッテリーとIEEE802.11b/g/n、外付けHDDやメモリカードも接続できるUSBポートを搭載した、ラトックシステムの「REX-WIFIUSB2」も注目されていた。価格は9000円弱だ。「家庭用コンセントのプラグと有線LANポートもついていて、これ1個あれば充電はもちろん、Wi-Fiルータとしても使えて、ファイルサーバにもできるという万能性が魅力です。モバイルバッテリやWi-Fiルータなどがカバンでかさんでいるならおすすめですよ」とのことだ。

親和産業「120mmブランクパネル用SSDマウンタ SS-N120BPMT」(写真=左)。j5 create「Wormhole Switch DSS JUC700」(写真=中央)。ラトックシステム「REX-WIFIUSB2」(写真=右)

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