東芝は10月14日、「dynabook」ブランドの2014年PC秋冬モデルを発表した。10月17日から順次発売する。
今回発表したのは、以下の11機種23モデルだ。この秋冬モデルからモデル名を分かりやすいよう3桁から2桁に統一し、型番の表記も変更となった。いずれもOSに64ビット版Windows 8 Updateを採用し、オフィススイートは新エディションのOffice Home & Business Premium プラス Office 365 サービス(1年間)を搭載する。
このうち、ユーザーアンケートで好評を得ているという安価な11.6型タッチ対応ノートのdynabook N51は、薄型軽量化を実現しつつ、ボディカラーも新色を採用するなど比較的変更点が多い。そのほかは、CPUの底上げ(T95/T65/N51)や、ハイブリッドHDD搭載機の拡充(T95/T85/T75)、IPS液晶搭載機の拡充(D81/D71/D61)など、ハードウェア面では小幅なモデルチェンジとなる。
ソフトウェア面では、2014年4月に一般社団法人 次世代放送推進フォーラムが定めた「テレビのリモート視聴」機能を全機種に搭載。同社のレグザブルーレイ/レグザサーバーの秋冬モデルで録画した番組を宅内はもちろん、宅外でもPCにダビングすることなく、インターネット経由で視聴可能になった。録画番組のリモート視聴には独自アプリの「TVコネクトスイート」(従来のDLNA/DTCP-IPクライアントソフト「RZスイート express」の強化版)を利用する。
写真を分類・閲覧する独自ソフト「思い出フォトビューア」は、Ver.3.5にアップデート。撮影日時での閲覧や撮影場所の地図表示に加えて、顔検索にも対応した。特定の写真を非常時にする機能も持つ。複数枚の写真を1つの画像上にレイアウトしてテキストや飾りを加えて保存できるSNS向きの画像デコレーション機能も加わった。
また、料理写真を日付、季節、地図などで閲覧、メモや評価を付けて保存・管理できるソフト「思い出フォトビューア クッキングプラス」は、10月に配信予定のVer.2を適用することで、料理ジャンルの選択(場所、ジャンル、評価での検索絞り込み)、フレーム機能の拡充、デコレーション機能などが追加される予定だ。
コーレルのフォトレタッチソフト「PaintShop Pro X6」と4K対応ビデオ編集ソフト「VideoStudio X7」もプリインストールする(T95はAdobe Photoshop Lightroom 5、T85/D81はPhotoshop Elements 12を搭載)。
このほか、写真のレゾリューションプラス(超解像)機能を強化し、従来より高画質化された写真をSNSにアップできるとしている。
一方、今回後継機が発表されなかった15.6型コンバーチブルノートPC「dynabook P75」、14型ノートPC「dynabook P54」、13.3型Ultrabook「dynabook KIRA V83」、13.3型スリムノートPC「dynabook KIRA V63」、10.1型Windowsタブレット「dynabook Tab S50」、8型Windowsタブレット「dynabook Tab S38」は既存のモデルを継続販売する。
なお、東芝は10月7日に開催されたIT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2014」にて、同社とワコムが共同開発した「アクティブ静電結合方式」による筆圧対応ペン入力機能が加わった10.1型/8型Windowsタブレットを参考出展しており、これらの製品化も期待したいところだ。
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