CEATEC 2014に出展していた東芝と富士通のブースでは、未発表の液晶一体型PCとタブレットをそれぞれ参考出品として展示していた。
富士通のブースでは、ディスプレイ上部にカメラと深度センサーを設けて、インテルが提唱する「RealSence」に対応する未発表の液晶一体型PCを展示していた。説明スタッフによると本体サイズやシステム構成などは明らかにできないとしながらも、市場への投入は検討しているという。
RealSenceは、デバイスに搭載するカメラで撮影したユーザーの姿や動きを3次元で捉えることで、PCに直接触ることなく操作することを目指したユーザーインタフェース技術だ。CEATEC 2014のブースで行っていたデモは、「Warrior Wave」「Kagura for PerC」「Avatar表情トラッキング」と、RealSenceを訴求するデモでこれまでも使われてきたアプリケーションでRealSenceを来場者が実際に体験できるようになっていた。
東芝のブースでは、「紙と鉛筆のように使いやすく、紙と鉛筆より便利」とアピールする新技術を導入した未発表Windowsタブレットを展示していた。このタブレットは10.1型ディスプレイ搭載モデルと8型ディスプレイ搭載モデルを用意しており、その本体サイズや重さ、搭載するインタフェースなどは従来のモデルとほぼ共通するという。
どちらのモデルも、紙と鉛筆のような使い心地を実現するために、新開発の「アクティブ静電結合方式」や対応する専用スタイラス、そして、ディスプレイパネルの表面に特殊フィルムを導入したほか、筆圧2048階調に対応するノートアプリ「TruNote」などを用意する。
アクティブ静電結合方式は、ワコムと東芝が共同で開発した技術で「電磁誘導式の精度を静電容量のコストで実現」することを目的としている。タッチパネル側の構造は静電容量方式とほぼ同等だが、スタイラスの本体にバッテリー(電池)を内蔵して電波を出すことで、静電容量に近い構造のタッチパネルでも精度の高いタップ位置の検出や階調検出が可能になるという。
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