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見た目がすでに“史上最強”な液晶一体型PC――「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」を眺めてきた圧倒的ふさふさ感

» 2014年10月17日 20時20分 公開
[後藤治,ITmedia]

iMacがついにRetina化――圧倒的な5Kディスプレイ

 既報の通り、液晶一体型Mac「iMac」の新モデル、「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」が登場した。価格は25万8800円(税別)。実機に触れる機会を得たのでリポートしよう。

iMacの最上位モデルとして登場した「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」

 iMac Retina 5Kディスプレイモデル(以下、iMac Retina)は、その名の通り、解像度が5K(5120×2880ピクセル)という、超高精細な27型ディスプレイを搭載しているのが最大の特徴だ。通常、このクラスの画面サイズであれば、ユーザーから画面までの距離はかなり離れるにも関わらず、画素密度は約217ppiにも達している。例えば、近い画素密度では15インチMacBook Pro Retina(約220ppi)が挙げられるが、当然、15.4型ワイド画面のMacBook Proより27型のiMacでは視聴距離が離れるため、画素の粒が見えるようなことはなく、Retinaディスプレイらしい滑らかな表示を体感できる。

 昨今注目を浴びている4Kパネルと比べてさえ、約1.67倍にあたる解像度を備えており、約1470万ピクセルで映し出された画面は圧巻の一言。例えば、目を近づけて見れば街路樹の1本1本までが細かく描き出されたパリを一望する夜景がすっぽりと27型サイズの画面の中に収まってしまう。圧倒的な迫力と臨場感に息を飲むほどだ。

美しいパリの夜景を撮影した写真

目を近づけてみると、街灯に浮かぶ並木や横断歩道を歩く人々も確認できる高解像度写真であることが分かる。この写真がすべて1つの画面に収まり、スクロールすることなくすべてを見渡せる

フルHDパネルであればとても全体を映しきれない“ふさふさ”のライオン。すごい迫力! ふさふさ!

4K解像度の映像をドットバイドットでプレビューしながら編集もできてしまう

 しかもこの美しいディスプレイが、これまでとまったく同じ、最薄部わずか5ミリのボディに格納されているのだから驚かされる。同社によればパネルの厚さはわずか1.4ミリ。その一方で、5Kという解像度を実現するために、新開発のタイミングコントローラーや高効率のLEDバックライトといった新技術も惜しみなく投入している。実際、目視の印象では画面は非常に明るく、輝度ムラも感じない。それでいて消費電力は約30%も低減したという。

緩やかにわん曲した精巧かつ薄いアルミ外装は従来通り

 ちなみに、出荷状態のスケーリング解像度(Retina)は2560×1440ピクセル相当で、3200×1800ピクセル相当(More Space)から1600×900ピクセル相当(Lager Text)まで5段階で設定が可能。さらにプルダウンメニューから実解像度を5120×2880ピクセルに変更することもできる。

初期状態のスケーリング解像度は2560×1440ピクセル相当(Retina)。5120×2880ピクセルにすると……

デスクトップ広すぎ!

 もちろん、iMac Retinaの特徴は超高解像度ディスプレイだけではない。標準でCPUにクアッドコアのCore i5(3.5GHz/最大3.9GHz)、外部GPUとしてAMD Radeon R9 M290X(2GバイトGDDR5)を搭載する強力なシステムも見どころだ。ベンチマークテストによるシステムパフォーマンスの測定や、測色器を使ったパネルの品質検証などはレビューを待ってほしい。

正式版がリリースされたOS X Yosemite(10.10)のデモ。MacとiOSデバイスの連携強化がポイントで、OS X YosemiteとiOS 8.1で行っている作業をシームレスにつなげるHandoffや、Mac側からデザリングのオン/オフが行えるInstant Hotspotが便利

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