Xperiaの最新フラッグシップスマートフォン「Xperia Z4」が発表された。2015年3月のMobile World Congressでは発表されず、「まさか9月のIFAまでおあずけ?」と心配した人も多かったかもしれないが、MWCから約1カ月半遅れての発表となった。
発売は「2015年夏以降」で正確な時期は分からないが、例年どおりだと5〜6月の発売が予想される。日本で取り扱う通信キャリアも未発表だが、Xperia Z3と同じく、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルが販売する可能性が高い。
さっそくXperia Z4の見どころを写真でチェックしていきたいが、本稿で紹介している実機は素のモデルを日本語化したもので、日本で発売されるものとは外観や仕様が異なる可能性がある。
Xperia Z4の外観は、パッと見だとXperia Z3から大きな変化は感じられないが、細かい部分でブラッシュアップがなされている。まずサイズと薄さ。Xperia Z3でも十分、薄く軽くなったと感じたが、Xperia Z4は厚さ約6.9ミリ、重さ約144グラムとなり、厚さ約7.3ミリ、重さ約152グラムのZ3からさらに薄く軽くなった。厚さ6.9ミリといえばiPhone 6と同じ。6.4ミリの「Huawei P8」には及ばないが、ついにXperiaも6ミリ台に突入した。
カラーはホワイト、ブラック、カッパー、アクアグリーンの4色。Xperia Z〜Xperia Z2の3モデルで象徴的なカラーとして展開していた「パープル」は今回も用意されない。Xperia Z3では海外の一部地域でパープルが発売されたが、Xperia Z4ではどの地域でも現時点ではパープルの投入は予定していないとのこと。
Xperia Zシリーズのスマートフォンとしては初めて、Micro USB端子のキャップがなくなり、カバーを開けずにUSBケーブルを接続できるようになった。キャップレス防水は他社では早くから採用していたが、Xperiaでもようやくキャッチアップした。これに伴い、マグネット式の充電端子はZ4では省かれ、卓上ホルダはXperia Z4のMicro USB端子に縦向きに差し込むタイプになっている。
これまでは別々に用意していたSIMとmicroSDのスロットを、1箇所に集約。1つのトレイにnanoSIMとmicroSDを載せて装着する仕様になっている。
Xperia Z3と同じく、メタルフレームとガラスを密着させて継ぎ目のない美しさを表現しているが、Z3ではフレームとガラスの間に溝がないので、ツルツル滑って落としやすかった。Xperia Z4ではわずかながら溝が設けられており、落としにくくなったと感じる。
フレームはXperia Z3よりも輝度を高めており、実機を確認したカッパーは非常にキラキラしている。ソニーモバイルは「高級感を高めた」と説明しているが、少々派手な印象もあり、これは人によって好みが分かれそう。4つのコーナーには、着色した樹脂の上に透明な樹脂を重ねており、さらに耐久性が増した。
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