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» 2015年05月21日 09時00分 UPDATE

3連ファンで4コアCore i7を放熱:「VAIO Z Canvas」受注開始――クリエイター向け“怪物タブレット”の全容が明らかに【詳報】 (1/4)

VAIOは、クリエイターに最適化した超高性能Windowsタブレット「VAIO Z Canvas」の受注を開始した。試作機の初公開から7カ月半の月日を経て、ついに発売となる。

[前橋豪,ITmedia]

「共創」によりクリエイターの要望を反映して発売へ

 VAIOは5月21日、クリエイター向け超高性能Windowsタブレット「VAIO Z Canvas」の詳細仕様、発売日、価格を発表した。同日受注を開始し、5月29日に発売する。

 購入時に仕様が選べるソニーストア直販カスタマイズモデル(VAIO OWNER MADE)の「VJZ12A」シリーズは税別24万9800円から、店頭販売される個人向け標準仕様モデルの「VJZ12A9AAF1S」はオープン価格(実売価格:税別24万9800円前後の見込み)だ。

tm_1504_z-canvas_01.jpg 「VAIO Z Canvas」

 VAIO Z Canvasは、場所を選ばずプロレベルの創作活動ができることを目指したクリエイター向けの非常に高性能な12.3型Windowsタブレット。2014年10月に発売未定の試作機として初公開された「VAIO Prototype Tablet PC」の製品版だ。2015年2月16日の製品発表時には、5月の発売予定とされ、ラインアップ構成や一部のスペック、具体的な価格などが非公開だったが、今回の発表でようやく全容が明らかになった。

 VAIO Z Canvasでは「共創」という新しい製品化プロセスに挑戦。クリエイターの厳しい要求に応えるため、試作機の段階で積極的に情報を公開し、イベントでの展示やプロクリエイターへの貸し出しも行うことで、数多くのフィードバックを受けて最終製品に可能な限り反映させたという。

tm_1504_z-canvas_02.jpg クリエイターとの「共創」により、試作段階で多くのフィードバックを得て、それを最終製品に生かした

4コアCore i7、16Gバイトメモリ、1TバイトPCIe 3.0 x4 SSDを搭載

 OSは64ビット版Windows 8.1 Pro Updateをプリインストール。CPUは通常ハイパフォーマンスの大画面ノートPCや液晶一体型デスクトップPCに使われる4コア/8スレッド対応の第4世代Core i7 Hプロセッサ(開発コード名:Haswell)を採用し、2.2GHz(最大3.4GHz)駆動のCore i7-4770HQを搭載する。そのTDP(熱設計電力)は47ワットと、タブレットでは異例の消費電力、発熱量だ。GPUも上位グレードのCPU内蔵グラフィックスであるIntel Iris Pro Graphics 5200を用いる。

tm_1504_z-canvas_03.jpg CPUは4コア/8スレッド対応の第4世代Core i7-4770HQ(2.2GHz/最大3.4GHz、3次キャッシュ6Mバイト)を搭載。TDP(熱設計電力)は47ワットだ

 個人向け標準仕様モデルは8Gバイトメモリ、256GバイトSSDを搭載。カスタマイズモデルでは8Gバイトメモリ+256GバイトSSDの「L SKU」(税別24万9800円)、16Gバイトメモリ+512GバイトSSDの「M SKU」(税別31万9800円)、16Gバイトメモリ+1TバイトSSDの「H SKU」(税別39万9800円)から選択可能だ。

 メモリはデュアルチャンネル転送に対応し、オンボード実装で増設は不可。SSDは256GバイトのみSerial ATA 6Gbpsで接続され、512Gバイトと1TバイトはPCI Express 3.0 x4(32Gbps)の高速なインタフェースで接続される。「VAIO Z(型名:VJZ13A)」が搭載するPCI Express 2.0 x4(20Gbps)のSSDに比べて、よりバス幅が広いインタフェースを用いることで、さらなる高速化を果たした。SSD自体はVAIO Zと同世代の「第2世代High Speed SSD」だ。

 VAIOによれば、一般的なSerial ATA SSDの性能(シーケンシャルリード/ライトの速度)を1.0とした場合、VAIO ZのPCI Express 2.0 x4 SSDは3.3倍、VAIO Z CanvasのPCI Express 3.0 x4 SSDは3.7倍にも至るという。

tm_1504_z-canvas_04.jpg 512Gバイトと1TバイトのSSDは、PCI Express 3.0 x4(32Gbps)の高速なインタフェースで接続される。チップセットに接続するのではなく、CPU側のPCI Express 3.0を4レーン使って接続(通常は外部GPUの接続用)することで、VAIO Z(VJZ13A)のPCI Express 2.0 x4(20Gbps)に勝る広帯域を実現した。写真は512Gバイトモジュール(M.2)を2枚搭載した1Tバイトの構成だ。2基のSSDでRAIDを組んでいるわけではない

 タブレット本体には、約799万画素のメインカメラ、約92万画素のインカメラ、SDXC対応SDメモリーカードスロット、2基のフルサイズUSB 3.0(1基は電源オフ時の給電機能付き)、HDMI 1.4出力、Mini DisplayPort出力、1000BASE-Tの有線LAN(開閉式コネクタ)、ヘッドフォン出力、内蔵ステレオスピーカー、内蔵マイク、セキュリティチップ(TPM 1.2)などを搭載する。プロの写真撮影や動画撮影を考慮して、SDメモリーカードスロットはUHS-II対応の高速タイプを採用した。

 ワイヤレス通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.0を標準搭載。無線LANの速度と安定性にも配慮しており、LDS方式アンテナの採用によりアンテナモジュールを従来より小さくすることで、シャシーの中での配置を最適化し、高感度な特性を実現した。加速度、ジャイロ、地磁気の各センサーも内蔵する。

tm_1504_z-canvas_05.jpg 左側面には、ACアダプタ接続用のDC入力、開閉式の有線LANコネクタ、HDMI出力、Mini DisplayPort出力、SDXC対応SDメモリーカードスロット(UHS-II)、2基のUSB 3.0、ヘッドフォン出力端子が並ぶ
tm_1504_z-canvas_06.jpg 右側面には電源ボタン、音量調整ボタン、ペンホルダー装着用の穴が設けられている
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