“GTX 980 Ti”を使い倒したいからドスパラの「GALLERIA XI」を試してみたベストバランスで4Kゲームを目指せ(2/2 ページ)

» 2015年07月03日 12時00分 公開
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4Kで30fps、フルHDからWQHDなら60fps

 Core i7-4790とGeForce GTX 980 Tiを搭載したGALLERIA XIのパフォーマンスをベンチマークテストで確認していこう。

 PCMark 8の結果では、Homeが4657、Creativeが6435、Workが4777と、どれも高いスコアを記録している。最近のOSや2DアプリケーションでもGPUパフォーマンスを活用するので、ゲーム以外の利用場面でもメリットを享受できるだろう。写真や映像の編集などでも活用するクリエイティブユーザーが使うPCにも適している。

PCMark 8:Home

PCMark 8:Work

PCMark 8:Creative

 3DMarkでは、Ice StormやCloud Gateあたりまではパフォーマンスが頭打ち状態に近い。Sky Diverでは29936、Fire Strikeで13465、Fire Strike Extremeが7422、Fire Srike Ultraが3907となった。Fire Strike Extremeまでは平均30fps近くで動いている。

3DMark Ice Storm

3DMark Ice Storm Extreme

3DMark Ice Storm Unlimited

3DMark Cloud Gate

3DMark Sky Drive

3DMark Fire Strike

3DMark Fire Strike Extreme

3DMark Fire Strike Ultra

 ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマークでは、設定をDirectX 11対応とし、画質は最高品質にセットした状態で測定した。1920×1080ピクセルでは116.357fpsと、高いリフレッシュレートのゲーミング液晶ディスプレイに適したフレームレートを叩き出し、3840×2160ピクセルでも30fps以上を記録している。2560×1440ピクセルでも76.360fpsを記録しているので、NVIDIAコントロールパネルから「DSR」を指定し高画質化を狙うことも十分検討できる(ただし文字などが若干小さくなるので大画面液晶で楽しみたい)。

ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク、4K時スコア

 バトルフィールド4は、画質設定で最高を指定してテストした。フレームレートは先のファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマークとさほど変わらない値となっている。ただしFPSタイトルなので60fps以上のスコアが望ましい。2560×1440ピクセルならかなり快適な動作が見込める。2560×1440ピクセルテスト結果でもう1つ注目しておきたいポイントとして、最小値も62fpsだったことだ。これならV-Sync設定を有効にしても滑らかな映像が可能で、さらに上を求めるならG-Sync液晶ディスプレイを組み合わせるのもよいだろう。2560×1440ピクセルのG-Sync液晶ディスプレイも登場しはじめているので、それを生かせるPCとして有望だ。

バトルフィールド4の最高画質設定

バトルフィールド4の高画質設定

 Grand Theft Auto V(以下、GTAV)では、TXAAとソフトシャドウでNVIDIA PCSSを有効とし、各種オプションは超高やウルトラ、最大を指定した設定で測定した。GTAVはギリギリ30fpsでもプレイできるが、やはり60fpsあると映像再生の滑らかさが違う。60fpsを指標とすると、1920×1080ピクセルまでは十分に快適で、2560×1440ピクセルもまずまず快適といえる。ただし、4Kとなると負荷が重い。ここからは、画面設定を変更してフレームレートを稼ぐようになる。超高やウルトラとしていた項目を「高」に落とし、アンチエイリアスを2xMSAAに落としたところ、4K解像度でも平均32.812fpsを記録し、なんとか30fps超を満たすことができた。

グラフィックスメモリ使用量の目安
画質設定 720p 900p 1080p 1440p 2160p
最高設定における使用量(MB) 3334 3590 3784 4281 5994

 GPU温度の推移を確認すると、800秒まではアイドル時で温度が低下していき、以降負荷がかかって、1000秒あたりで終了、以下、再びアイドル時として温度が低下していくグラフになる。リファレンスデザインであるため、温度上昇のスピードが早く、動作音もやや大きいが、NVIDIAの前世代リファレンスデザインほど“うるさい”ものではない。温度は最大で82度となったが、GPU Boost上限が80度なので、それを少し超えたものの、80度超えの時間は超高負荷時のみで継続してはいない。ケースのエアフローも十分なので、動作は安定している。

GTX 980 Tiで1600×1440ピクセル以上を狙うゲーマーに

 GeForce GTX 980 Tiを搭載したグラフィックスカードが10万円前後という高価な製品であることから、PCシステム全体での価格も20万円を超えてしまうが、21万9980円というGALLERIA XIの価格設定は、GeForce GTX 980 Ti搭載モデルとしてはお買い得といえる。特に定格で動かすのであれば、Intel H97 Expressチップセットを搭載したミドルレンジマザーボードとの組み合わせはコストと安定動作のバランス的に望ましい構成だ。最高性能ではないものの、Core i7-4790という選択もコストパフォーマンスのバランスがいい。ケースエアフローも良好で、リファレンスデザインのGeForce GTX 980 Ti搭載グラフィックスカードの性能を引き出している。

 パフォーマンスに関しては、今回の検証のとおり、2560×1440ピクセルから4Kまでをターゲットに、快適にゲームが動くフレームレートを出している。フルHD画質より1段階上を狙うゲーマーにとって、GALLERIA XIは検討に値する製品に仕上がっている。

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