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» 2015年07月09日 05時00分 UPDATE

復活のシルバーモデルは一味違う?:「VAIO Pro 13 | mk2」徹底検証――“ハイスペ構成”で真の実力を明らかに (1/5)

昨今はWindows PCもタブレットや2in1が増えつつあるが、快適な文字入力にこだわるならばクラムシェルノートはやはり魅力的に映る。特にこの「VAIO Pro 13 | mk2」は、完成度が高い堅牢モバイルノートPCとして要注目だ。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
ココが「○」
・端子と剛性を強化した軽量ボディ
・上質なディスプレイと入力環境
・第5世代Core+PCIe SSDの高性能
ココが「×」
・先代よりわずかに厚く重くなった
・駆動時間が若干短くなった

ユーザーからのフィードバックで弱点をつぶした2世代目

 VAIOの13.3型モバイルノートPC「VAIO Pro 13 | mk2」は、2013年夏に登場して人気を博したプレミアムな薄型軽量Ultrabook「VAIO Pro 13」の後継機だ。

 一見、先代機とほとんど変わらない外観だが、実は全面的に設計を見直しており、ビジネスプロフェッショナル向けの質実剛健なモバイルノートPCに生まれ変わっている。Intel最新の第5世代Coreプロセッサ(開発コード名:Broadwell)を採用するとともに、ユーザーからのフィードバックを受けて弱点を解消し、さらに堅牢性や業務マシンとしての使い勝手にもこだわった。

VAIO Pro 13 | mk2 VAIOの13.3型モバイルノートPC「VAIO Pro 13 | mk2」。今回はハイスペックな構成のシルバーモデルをレビューする

 前回レビューした通り、コンセプトの変更により先代機から厚さと重さは若干増したものの、携帯性を損なうことはなく、数々の改善点がモバイルノートPCとしての総合的な完成度を高めている。特にキーボードとタッチパッドの使いやすさ、放熱性、静音性、手に持ったときの剛性感といった、スペックに現れない部分での進化を実感できた。

 今回は2015年7月から出荷を開始したばかりの新色「シルバー」のモデルから、PCI Express接続の高速SSDを備えた構成を入手できた。そのビジュアルとパフォーマンスを中心にじっくり見ていこう。

華やかさと落ち着きを兼ね備えたシルバーモデルの魅力

 ボディの素材は、液晶ディスプレイ部のトップカバーにマグネシウム合金のダイキャスト、本体部のベースボディに高剛性樹脂を採用している。新色のシルバーはボディ全体を明るい銀で覆いつつ、サンドブラスト風の細かな表面加工で反射を抑えており、華やかながらも落ち着いた雰囲気だ。ミラー仕上げのVAIOロゴや、ヘアライン加工のヒンジ部オーナメントが、デザインによいアクセントを与えている。

VAIO Pro 13 | mk2 トップカバーの素材はマグネシウム合金を採用。明るいシルバーはサンドブラスト風の乱反射加工がされており、上品な華やかさがある仕上がりだ。ミラー加工したロゴやヘアライン加工したヒンジ部のオーナメントがいいアクセントになっている
VAIO Pro 13 | mk2 薄型軽量ボディながら、机の上に(乱暴に)置く状況を想定した「角衝撃試験」、満員電車での負荷を再現した「加圧振動試験」、不意の転落を考慮した高さ90センチからの「落下試験」、1点のみに負荷がかかる「本体ひねり試験」、トップカバーでペンを挟んでしまうトラブルに対する「ペンはさみ試験」など、過酷な耐久テストをクリアする剛性を確保した
VAIO Pro 13 | mk2 ビジネスシーンに求められる堅牢性や保守性を重視し、先代機がウリとしていた底面のネジ穴などを隠す「クリアボトム」は廃止した。塗装や表面仕上げは丁寧で、安っぽい印象はない

 液晶ディスプレイを開いた状態の見た目も美しい。アルミニウム素材のパームレストにはヘアライン加工、タッチパッドの周囲にはダイヤモンドカット加工を施しているが、それらも目立ちすぎず、さりげない意匠でいやらしさがない。キートップのマットブラックとの相性もよく、ソニー時代に販売していたシルバーモデル(キートップもシルバー)より洗練された印象を受ける。

VAIO Pro 13 | mk2 ソニー時代に販売していたかつてのVAIO Pro 13シルバーモデルはキートップもシルバーだったが、今回の新モデルではマットブラックとなった。シルバーとのコントラストが映える
VAIO Pro 13 | mk2 パームレストのヘアライン加工やタッチパッド周囲のダイヤモンドカット加工も主張が強すぎず、より洗練された印象だ

 タッチパネルなしの構成は本体サイズが322(幅)×216.5(奥行き)×13.2〜17.9(高さ)ミリで重量が約1.03キロ、タッチパネル付きの構成は本体サイズが322(幅)×217.1(奥行き)×14.3〜18.9(高さ)ミリで重量が約1.16キロだ。3基のUSB 3.0ポート、1000BASE-Tの有線LAN、アナログRGB出力(D-Sub)まで内蔵して、この薄さと軽さなのだから文句はない。バッテリー駆動時間は公称約9.4〜10.4時間(JEITA 2.0)と十分だ。

VAIO Pro 13 | mk2 ボディの断面が六角形になるよう成形して耐衝撃性を高めた「Hexa-shell(ヘキサシェル)」デザインは、先代機から継承されている。最薄部となる前面にインタフェースはない
VAIO Pro 13 | mk2 シルバーのオーナメントが目立つ背面。この部分の内側が液晶ディスプレイのヒンジで、液晶ディスプレイを開くと、このオーナメント部分がスタンド代わりとなる
VAIO Pro 13 | mk2 左側面にはUSB 3.0ポートが2基あるほか、奥側に排気口とACアダプタ接続用のDC入力を搭載する
VAIO Pro 13 | mk2 右側面には、奥側からアナログRGB出力(D-Sub 15ピン)、1000BASE-Tの有線LAN、HDMI出力、USB 3.0(電源オフチャージ対応)、ヘッドフォン/マイク兼用端子、SDメモリーカードスロット(SDXC)が並ぶ。IEEE802.11a/b/g/n/acの高速無線LAN、Bluetooth 4.0も標準搭載する
VAIO Pro 13 | mk2 液晶ディスプレイを開くと、背面にあるシルバーのオーナメントが底面に回り込んでスタンド代わりになり、ボディ後方が少し浮くとともに、キーボードに自然な傾斜ができて入力しやすくなる。アナログRGB出力や有線LANの端子は本体の厚さギリギリに内蔵されているが、使用時はボディ後方が少し浮くため、ケーブル側の端子と設置面が干渉しにくい
VAIO Pro 13 | mk2 ACアダプタは実測のサイズが38(幅)×104(奥行き)×27(高さ)ミリと、長さはあるがかさばらない大きさで、ケーブル込みの実測重量が239グラムだった。コンパクトボディで給電用のUSB端子も備えている。内蔵バッテリーはユーザーが交換できない仕様だ
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