PC USER Pro

「VAIO Pro 13 | mk2」徹底検証――“ハイスペ構成”で真の実力を明らかに復活のシルバーモデルは一味違う?(5/5 ページ)

» 2015年07月09日 05時00分 公開
前のページへ 1|2|3|4|5       

持ち運ぶほどに上質さが実感できるタフネスモバイルPC

 前回のレビューではVAIO Pro 13 | mk2のブラックモデルを一通り検証して、ビジネスで重視される堅牢性にこだわった「質実剛健」な製品という印象を受けた。

 しかし、今回シルバーモデルを試用して感じるインプレッションは、むしろ「先代モデル以上にエレガント」であるということだ。底面のネジ穴を隠したクリアボトムではないし、側面からは端子類も見えており、ノイズレスというわけでもない。ただ、デザインの本質とはそういう理屈では説明できないところにあるはずだ。数々の改良を加えていながら、この外観ということで、デザインの底力はむしろ上がっていると感じる。

 中身に関しても、高速なPCI Express SSDを搭載した構成で改めてテストした処理性能、バッテリー駆動時間、静音性、放熱性、いずれも文句ない仕上がりだ。高精度に組み上げられたボディのタイトな感覚、ソリッドな剛性感、しっかりとした押し心地がありながら静音のキーボード、そして明るく視認性のよい高品位な液晶ディスプレイなど、モバイルノートPCとしての総合的なレベルの高さを再認識させられた。

 この完成度の高さは、使えば使うほど実感できるに違いない。あちこちに持ち運んでいれば、しばらく電源が確保できないことも想定される。机が狭かったり、なかったり、人が多い場所など、衝撃や振動を受ける可能性の高い場所で使う必要性が出てくるかもしれない。あるいは、外光や照明が強く差すような環境で使うこともあるだろう。

 開発時の厳しい品質試験により、そういうさまざまな事態に遭遇しても耐えられそうな、しっかりした安心感が確保できているのは、先代機にはなかった強みだ。ヘビーなモバイルノートPCユーザーは、ぜひ検討していただきたい。

VAIO Pro 13 | mk2

スペック詳細:VAIO Pro 13 | mk2(VJP1321)

VAIO Pro 13 | mk2(VJP1321)の主な仕様
製品名 VAIO Pro 13 | mk2(VJP1321)
メーカー VAIO
OS 64ビット版Windows 8.1 Update
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) 約322×216.5×13.2〜17.9ミリ
重量(実測値) 約1.03キロ(1001グラム)
画面サイズ(液晶方式) 13.3型ワイド(IPS液晶)
アスペクト比 16:9
タッチパネル
デジタイザ
ディスプレイ解像度 1920×1080ドット(約166ppi)
CPU(コア数/スレッド数) Core i7-5500U(2/4)
動作周波数(最大) 2.4GHz(3.0GHz)
チップセット CPU内蔵
vPro
GPU Intel HD Graphics 5500
メモリ 8Gバイト(DDR3L-1600 SDRAM)
メモリチャンネル数 デュアルチャンネル
メモリスロット(空きスロット数) オンボード(0)
ストレージ(評価機実装) 512Gバイト(Samsung「MZHPU512HCGL」)
ストレージフォームファクタ M.2
ストレージ接続インタフェース PCI Express 2.0 x4
光学ドライブ
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac(Intel DualBand Wireless-AC7265)
Bluetooth Bluetooth 4.0
NFC
センサー
有線LAN 1000BASE-T
ワイヤレスWAN
キーボード 日本語87キー
キートップ仕様・形状 アイソレーション
キーピッチ 約19(横)×18.5(縦)ミリ(縦ピッチは実測値)
キーストローク 約1.2ミリ
ポインティングデバイス 2ボタン式タッチパッド
主なインタフェース USB 3.0×3(1基は電源オフチャージ対応)、HDMI出力、アナログRGB出力(D-Sub)、ヘッドフォン/マイク兼用端子(3.5ミリ)、Webカメラ(92万画素 Exmor R for PC)
メモリカードスロット SDメモリーカード(SDXC対応、UHS-I対応)
SIMカードスロット
その他カードスロット
スピーカー(音質補正ソフトウェア) ステレオ
マイク モノラル
指紋センサー
セキュリティチップ −(CTOで対応)
セキュリティロックポート
バッテリー動作時間 JEITA 2.0:約9.4〜10.4時間、JEITA 1.0:約11.4〜12.4時間
バッテリー仕様 32.63ワットアワー(バッテリーリポートコマンドの値)
ACアダプタ実測サイズ(幅×奥行き×高さ) 38×104×27ミリ(突起部除く)
ACアダプタ実測重量(本体のみ/ケーブル込み) 196グラム/239グラム
ACアダプタ出力仕様 40ワット出力、定格10.5ボルト/3.8アンペア、5ボルト/1.0アンペア(USB)
ACアダプタ対応電圧 100〜240ボルト(50/60Hz)
DC端子形状 丸形
プラグケーブル端子形状(ACアダプタ側) 2ピンメガネ型
防水/防滴
カラーバリエーション シルバー(ブラックも選択可能)
オフィススイート −(CTOで対応)
直販価格(税別) 評価機の構成:22万6800円、最小構成:10万9800円
発売日 シルバー:2015年7月2日(6月24日受注開始)、ブラック:2015年6月11日(6月3日受注開始)

前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー