VAIOが満を持して投入した新型「VAIO Z」。その高い性能やスリムなボディは話題を集めており、つい先日は直販以外の販路拡大策も発表された。
ここではVAIOが掲げる「メイド イン 安曇野」の実態を探るべく、安曇野工場でどのようにVAIO Zが作られているのかを動画で見ていく。高密度にまとめあげられた基板の製造工程や、品質を高める細やかな工夫や検査工程などを確認してほしい。
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ボディの小型化と高い性能の鍵を握るのが、VAIO Zのマザーボードに採用した高密度実装基板だ。部品間のギャップや配線間長などをギリギリまで追い込んだ、文字通り自社設計(安曇野設計)とこれまで取り組んできた小型化の歩みが結晶した部分でもある。
動画ではフリップカバーや冷却機構、タッチパッドやバッテリーの組み立て工程を見ていく。設計から製造までを一貫して行う体制が、VAIOの薄さと軽さ、そして高い性能を生み出す源泉となっているのが分かる。手作業と機械作業を交互に細かく組み合わせることにより、こだわりの高品質を実現している。
本体ができあがると、細かな検査工程に移る。OSのインストールやエージングといった工程の他、特製器具を使って液晶ディスプレイやスピーカー、各種内蔵センサーをチェックしたり、専任マイスターによる細かな目視確認したりと、厳しい品質基準が課されている。この一連の流れは、「安曇野FINISH」と呼ばれる。
無事にチェックをクリアすれば、晴れて出荷される。
安曇野工場では、歴代の小型VAIOシリーズだけでなく、ソニー製品も展示されている。日本語ワープロや小型ペットロボット「AIBO」、PDAの「PTC-300」や「PIC-100」、そしてソニー初の8ビットPC「SMC-70」にパーソナルMDファイル「DATE EATA PDF-5」といった珍しいモデルの実機を一同に見られるのは、ここならではの光景だろう。
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