VAIOは3月6日、家電量販店で購入して持ち帰れる「個人向け標準仕様モデル」を発表、同日販売を開始した。製品ラインアップは、ハイスペックな2in1構成の13.3型モバイルノートPC「VAIO Z(VJZ13A9DBJ1B/VJZ13A9DCH1B)」と、クラムシェルの11.6型モバイルノートPC「VAIO Pro 11(VJP1119ATB1B)」を用意する。
価格はオープン、税別の実売価格はVAIO Zの上位機「VJZ13A9DBJ1B」が23万5280円前後、VAIO Zの下位機「VJZ13A9DCH1B」が18万9800円前後、VAIO Pro 11の「VJP1119ATB1B」が15万7800円前後の見込み。
個人向け標準仕様モデルは、ソニー時代に販売していた、いわゆる店頭モデルに相当する製品。仕様は固定となるが、店舗に在庫を持ち、量販店で購入後すぐ持ち帰って利用できるのが特徴だ。
これまでソニーから分離したVAIO新会社は、個人向け標準仕様モデルを発売せず、ソニーマーケティングで取り扱う直販の「VAIO OWNER MADEモデル」を販売してきた。VAIO OWNER MADEモデルとは、CPUやメモリ、ストレージ、ソフトウェアなどの仕様を購入時に選択できる直販モデルだ。ソニーストアのWebサイトのほか、一部店頭では実機の展示も行われていたが、店舗に在庫は持たず、注文してから後日の納品に限られていた。
3月6日から個人向け標準仕様モデルを販売する店舗は以下の通り(詳細な販売日時は店舗により異なる)。
今後も取り扱い店舗は順次拡大するという(取り扱い店舗の詳細はこちら)。
VAIO Zの標準仕様モデルは、上位機のVJZ13A9DBJ1Bと下位機のVJZ13A9DCH1Bを用意。いずれもブラックのボディカラーを採用し、OSは64ビット版Windows 8.1 Update、CPUはCore i5-5257U(2.7GHz/最大3.1GHz)、メモリは8Gバイト、ディスプレイは2560×1440ピクセル表示の13.3型ワイド液晶を装備。デジタイザスタイラスが標準添付される。本体サイズは324.2(幅)×215.3(奥行き)×15〜16.8(高さ)ミリ、重量は約1.34キロだ。
上位機のVJZ13A9DBJ1Bは256GバイトのSSDを搭載し、Office Home and Business Premium、VGAアダプタ(HDMI→アナログRGB)が付属する。下位機のVJZ13A9DCH1Bは128GバイトSSDを備えており、Microsoft OfficeとVGAアダプタは付属しない。それ以外の仕様は既存のVAIO OWNER MADEモデルと同様だ。
VAIO Pro 11の標準仕様モデルは、64ビット版Windows 8.1 Update、Core i5-42107U(1.7GHz/最大2.7GHz)、4Gバイトメモリ、256GバイトSSD、1920×1080ピクセル表示の11.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載。Office Home and Business Premium、VGAアダプタ(HDMI→アナログRGB)が付属する。本体サイズは285(幅)×197(奥行き)×11.8〜15.8(高さ)ミリ、重量は約770グラムだ。それ以外の仕様は既存のVAIO OWNER MADEモデルに準ずる。
なお、VAIOは個人向け標準仕様モデルの発売に伴い、VAIO OWNER MADEモデルも含むVAIO製PCの購入前相談窓口メールアドレス(customer@vaio.com)を新設した。
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