評価機を前にして改めて感じるのは、13.3型ワイド液晶ディスプレイの明るさ、視認性のよさだ。解像度は1920×1080ピクセル(フルHD)と、特別に高精細な表示ではないのだが、高輝度ながらギラつくような明るさではなく、クセが少ない自然な色味でありながらクッキリとした発色なので、高い満足感が得られる。
フラッグシップモデルの「VAIO Z」から継承したガタつきを抑えた静音キーボードユニットに、ボディ内部の補強リブがもたらすキーボードの剛性向上、そして新採用の2ボタン式タッチパッドも相まって、入力環境が大きく改善されたのも見逃せない。先代機はボタン一体型のクリックパッドが扱いづらいという声もあったため、この変更は地味ながら使い勝手を高める改良として評価できる。
VAIO Pro 13 | mk2の直販VAIO OWNER MADEモデルでは、購入時に基本スペックをカスタマイズしてオーダーできる。プリインストールOSは、64ビット版のWindows 8.1 Update/Windows 8.1 Pro Update、そしてWindows 8.1 Proのダウングレード権による64ビット版のWindows 7 Professional(SP1)を選択可能だ。特に法人への導入では、Windows 7を選べることが強みとなる。
CPUとメモリ容量はセットで選択する必要があり、Core i7-5500U(2.4GHz/最大3.0GHz)と8Gバイトメモリ、Core i5-5200U(2.2GHz/最大2.7GHz)と8Gバイトメモリ、Core i5-5200U(2.2GHz/最大2.7GHz)と4Gバイトメモリ、Core i3-5005U(2.0GHz)と4Gバイトメモリの4種類の組み合わせが用意されている。
データストレージは6種類の選択肢すべてがSSDだ。Serial ATA 6Gbps接続の標準的なSSDと、PCI Express 2.0 x4接続のハイスピードSSDが、それぞれ3種類(512G/256G/128Gバイト)ずつ選べるようになっている。
そのほか、液晶ディスプレイにおけるタッチパネル搭載の有無(搭載時は表面グレア、非搭載時は表面低反射コート仕様)、ハードウェアベースの暗号化を行うためのTPMセキュリティチップ、オフィススイート(Office Premium/Office 2013の各エディション)、長期保証サービス、ボディカラー(シルバー/ブラック)といったメニューが設けられており、予算や用途、好みに応じて最適な1台に仕立てやすい。
今回テストする評価機は、CPUがCore i7-5500U、メモリが8Gバイト、グラフィックス機能がCPU統合のIntel HD Graphics 5500、液晶ディスプレイがタッチパネル非搭載、データストレージが512GバイトのPCI Express 2.0 x4 SSD、OSが64ビット版Windows 8.1 Pro Updateというスペックだ。このハイエンドに近い構成での直販価格は22万6800円とさすがに高価だが、最小構成では10万9800円と手頃な価格から購入できる(いずれも税別)。
ちなみに、前回レビューしたブラックモデルと比較した場合、タッチパネルが非搭載である点、PCI Express接続SSDを搭載している点が異なる(ブラックモデルはタッチパネル搭載、Serial ATA SSD搭載)。
今回実施したベンチマークテスト結果の比較対象としては、この前回レビューしたブラックモデルと、先代モデル(2014年7月発売)を用意した。先代モデルの評価機はメーカー借用機材の都合上、当時選べなかった512GバイトのSerial ATA 6Gbps SSD(PCI Expressのみだった)になっているほか、Core i7-4510U(2.0GHz/3.1GHz)、8Gバイトメモリ、Intel HD Graphics 4400を搭載する。
特に断りがない場合、Windowsの電源プランは「バランス」、「VAIOの設定」ユーティリティの「CPUとファンの動作モード」は「パフォーマンス優先」を選択し、各種ベンチマークテストを実施している。
今回ベンチマークテスト結果を比較したVAIOノート | |||
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製品名 | VAIO Pro 13 | mk2(VJP1321) | VAIO Pro 13 | mk2(VJP1321) | VAIO Pro 13(VJP131) |
カラー | シルバー | ブラック | ブラック |
CPU | Core i7-5500U | Core i7-5500U | Core i7-4510U |
CPUコア/同時処理スレッド | 2コア/4スレッド | 2コア/4スレッド | 2コア/4スレッド |
標準クロック | 3.1GHz | 3.1GHz | 2.0GHz |
最大クロック | 3.4GHz | 3.4GHz | 3.1GHz |
グラフィックス | Intel HD Graphics 5500 | Intel HD Graphics 5500 | Intel HD Graphics 4400 |
GPUコア実行エンジン | 24基 | 24基 | 20基 |
GPUクロック | 300〜950MHz | 300〜950MHz | 200〜1100MHz |
メモリ | 8Gバイト(DDR3L-1600デュアル) | 8Gバイト(DDR3L-1600デュアル) | 8Gバイト(DDR3L-1600デュアル) |
液晶ディスプレイ | 13.3型IPS | 13.3型IPS | 13.3型IPS |
解像度 | 1920×1080ピクセル | 1920×1080ピクセル | 1920×1080ピクセル |
タッチパネル | 非搭載 | 搭載 | 搭載 |
SSD | 512Gバイト | 512Gバイト | 512Gバイト |
SSD | Samsung MZHPU512HCGL | Samsung MZNTD512HAGL | Samsung MZNTE512HMJH |
SSDインタフェース | PCI Express 2.0 x4 | Serial ATA 6Gbps | Serial ATA 6Gbps |
バッテリー容量 | 32.63ワットアワー | 32.63ワットアワー | 37.5ワットアワー |
公称バッテリー駆動時間 | 約9.4〜10.4時間(JEITA 2.0) | 約9.4〜10.4時間(JEITA 2.0) | 約10.5時間(JEITA 2.0) |
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約322×216.5×13.2〜17.9ミリ | 約322×217.1×14.3〜18.9ミリ | 約322×216×12.8〜17.2ミリ |
重量 | 約1.03キロ | 約1.16キロ | 約1.08キロ |
OS | 64ビット版Windows 8.1 Pro Update | 64ビット版Windows 8.1 Pro Update | 64ビット版Windows 8.1 Pro Update |
Windowsの電源ブラン | バランス | バランス | バランス |
CPUとファンの動作モード | パフォーマンス優先 | パフォーマンス優先 | パフォーマンス優先 |
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