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» 2015年07月16日 20時53分 UPDATE

なんとなくみためザクレロ:ParrotのMini Drones、「HydroFoil」の登場で陸海空の立体作戦が可能に

ドローンをドローンたらしめる「事前プログラムの無人航行」には対応せず。

[長浜和也,ITmedia]

「空飛ぶラジコンボート」というよりは「フロート付きマルチコプター」

 Parrotは、7月16日に小型ドローン「MiniDrones」シリーズの第2弾となる新モデルを発表し、日本で製品説明会を行った。今回登場するのは、4発回転翼モデルの「Airborne」シリーズの「Cargo」「Night」に、地上走行タイプ「Jumping」シリーズの「Night」「Race」、そして、トリマラン(3胴船)に4発回転翼ドローンを載せて水上走行を可能にした「Hydroofoil」と「陸」「水」「空」の立体展開を実現した。

 すべてのモデルが9月の出荷を予定している。税別の実売予想価格は、AirborneシリーズのCargoが1万3800円、Nightが1万7800円。JumpingシリーズのNightが2万5800円、Raceが2万6800円。そして、Hydrofoilが、2万1800円となる。

 AirborneシリーズとJumpingシリーズの新モデルに関する詳細はLifeStyleに掲載する別記事を参照していただくとして、ここでは、記者の極度に偏向した嗜好によって、Hydrofoilを取り上げる。

 Hydrofoilは、滑走型の船型を採用した三胴船で、推進力は甲板に組み込んだフレームに搭載するAirborneの回転翼で得る。左右両舷に用意した船体はアウトリガー形式でParrotが「絶対に転覆しないから、(搭載するAirborneユニットには)防水対策は施していない)と自信を見せるほどの安定性を確保している。

kn_hydrfl_01.jpg 三胴船の甲板に4発回転翼ドローンを組み込んだ「Hydrofoil」

 Airborneを組み込んだフレーム部分は、停船時とその場回頭時で水平状態に“寝せて”いる。その場回頭では、4発ある回転翼のうち片舷設置のみを回して船首の向く方向を変える。

 直進したいときは、フレームを垂直に立って4発の回転翼を回転させることで水力を得る。Hydrofoilは船底に水中翼を搭載しており、高速で船を走らせると、水中翼が得た揚力で船体が浮き上がる。まさに、Hydrofoil=水中翼船だ。

kn_hydrfl_03.jpg 滑走型船型の船体は、AirBorneのハルと同じ素材を使っている

kn_hydrfl_04.jpg 左右船体と中央船尾に取り付けた水中翼で揚力を得て船体を浮き上がらせる

 搭載するAirborneユニットは取り外して飛行することも可能だ。その形状やサイズなど、仕様はAirborneシリーズとほとんど同じだ。ただし、操作するモバイルOS導入デバイスと接続するBluetoothを受信するアンテナは、ほかのAirborneシリーズは本体上面に内蔵するのに対して、Hydrofoil搭載Airborneでは背面に内蔵する。ただし、防水については「絶対に転覆しないから大丈夫」と飛沫対策程度としている。

 船体込みの本体サイズは、320(幅)×340(長さ)×140(高さ)ミリで重さは247グラム。この状態で最高速度は時速10キロ(5.4ノット)まで出るという。動作はバッテリー駆動で容量550mAhのリチウムポリマーを搭載する。水上滑走時で最大7分間の動作が可能だ。

 フレームから取り外したAirborne部分のサイズは、150(幅)×150(奥行き)×40(高さ)ミリで重さは58グラムだ。この状態で空中を最大時速18キロで飛ぶ。バッテリー駆動時間は約9分だ。Airborneの本体に有効30万画素のカメラと撮影したデータを記録する容量1Gバイトのフラッシュメモリを内蔵している。

 操縦はiOSとAndroidに対応したアプリ「FreeFlight 3」で行う。モバイルOSデバイスとHydrofoilの接続はBluetooth Smartを利用し、操作可能距離は最大で約20メートルとしている。動作画面のユーザーインタフェースは、Parrotのドローン操縦と共通で、縦方向のスライダーで前進速度の調整、横方向のスライダーで方向変換、カメラのアイコンで搭載カメラの撮影となる。加えて、Hydrofoilでは、前進するためにAirborneを組む込んだフレームを垂直に立てる操作は、独立して用意しているアイコン「Liftoff」をタップする(前進スライダーを操作して自動で立つわけではない)。

kn_hydrfl_02.jpg 操縦は「FreeFlight 3」で行う

 なお、今回登場したAirborneシリーズとJumpingシリーズでは、従来と同様に移動パターンや特殊飛行を行う場所をプログラムして自動飛行、または、自動走行させるツールに対応しているが、HydroFoilはこのような事前プロットに対応しないとParrotは説明している。

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