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WindowsスマホはPC代わりになる? 「Continuum」をNuAns NEO/VAIO Phone Bizで試す戦いはまだ始まったばかり(3/3 ページ)

» 2016年03月03日 11時30分 公開
[君国泰将ITmedia]
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NuAns NEOとVAIO Phone BizでContinuumの操作感は違う?

 今回はNuAns NEOもVAIO Phone Bizもほぼ同等にContinuumの基本動作が行えることを確認したのですが、VAIO Phone Bizのほうが全体的な動作は少しだけスムーズなように思えました。どちらも画面のスクロール時などに、ワイヤレスディスプレイアダプター側のMiracastによる映像圧縮が間に合わず、ブロックノイズのような画面が発生してしまうこともありますが、それもすぐ収まります。

 Continuumの性能がほぼプロセッサに依存することを考えると、同じSnapdragon 617を搭載したNuAns NEOとVAIO Phone Bizで使い勝手は変わらないはずですが、そう単純な話ではありません。Continuum利用時は、スマホからワイヤレスで外付けディスプレイに画面を表示させ、さらにそれを動作させながら、一方で内蔵ディスプレイからスマホ本体の機能も使えるという、複雑な処理をしていることになります。

 そうした処理のため、メモリの余裕がある程度必要になることを考えると、VAIO Phone Bizのメモリ容量が3GBと大きいところが差となって現れたとも考えられます(NuAns NEOのメモリは2GB)。ちなみに1080p以上の画面解像度では、3GBメモリがContinuumの推奨環境とされています。

2台のスマホ 同じプロセッサ(Snapdragon 617)を搭載しつつも、メモリ搭載量が違うNuAns NEO(メモリ2GB)とVAIO Phone Biz(メモリ3GB)

今後の進化でアドバンテージを発揮できるか

 実際にContinuumを使ってみると、アプリは全画面表示のみで、利用アプリも限られていたり、ラグが少しあったりと、当然ながらWindows 10搭載PCのようにはいかない部分があるというのを肌で感じます。

 しかし、MicrosoftのOfficeアプリはキッチリ使えることや、OSレベルでクラウドストレージのOneDriveとつながっていることを考えると、仕事場や自宅のPCで作業していた環境をすぐに引き継げるという連動性は便利です。

 例えば、オフィスのWindows PCで作った資料をOneDriveに保存し、外出先でワイヤレスディスプレイアダプターをプロジェクターに差し込んで、Windows 10 MobileスマホのContinuum機能でスクリーンにPowerPointを映し出し、スマホのタッチ操作でプレゼンする――こういった使い方にはピッタリだと思います。

 もちろん、Continuumはこれで完成というわけではありません。対応アプリの拡充、マルチウィンドウへの対応、安定性やレスポンスの改善など、これからの仕様強化に期待したいところです。そのデキによっては、Windows 10 Mobileスマホがより魅力的なアイテムになるでしょう。

Continuum
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