New XPS 12 2-in-1専用の、カバーとスタンド機能を兼ねた専用キーボード「Folioスリムキーボード」は標準で付属する。文字通り、2つ折りのフォリオケーススタイルで、カバーとスタンド、キーボード/タッチパッドの機能を兼ねる。バッテリーは内蔵していない。
スタンドはSurface Proシリーズのようなキックスタンドとなっており、無段階で角度を調整できる。キーボードを装着した状態のビジュアルだけを見るとSurface Proシリーズのようにも見えるが、Surface Proシリーズがタブレット本体側にキックスタンドを搭載して自立できるのに対し、本製品はタブレット単体では自立できない点に注意したい。
Folioスリムキーボードと本体は、接続端子周辺に備わっているマグネットで接続する。マグネットは本体を逆さまに持っても落下しないほど強力だが、カバーの形状を工夫しているため着脱共にスムーズだ。キーボードと本体は12ピンの端子で物理的に接続するため、Bluetoothのペアリングやキーボード単体での充電などは不要。接続すればすぐにキーボードとタッチパッドが使用できる。
スタンド部分、キーボードは剛性の高いしっかりとした造りで安定性は高い反面、重量はそれなりにあり、本体に装着した状態での重量は公称値で約1270グラムとなっている。実測ではFolioスリムキーボード単体685グラム、本体装着時は1385グラムと、公称値よりかなり重かった。
ちなみに、Surface Pro 4のキーボード込みの重量は、Core i7/Core i5モデルで1096グラム、Core m3モデルで1076グラムだ。1385グラムといえば、12〜13型クラスのクラムシェル型モバイルノートPCとしても重い部類に入ってしまう。単体ではSurface Pro 4よりも軽量なだけに少し残念だ。
本体のみ | New XPS 12 2-in-1 | Surface Pro 4 |
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サイズ | 約291×193×8ミリ | 約292.1×201.4×8.4ミリ |
重量(実測) | 約790グラム(700グラム) | 約786グラム(Core i7/Core i5)約766グラム(Core m3) |
キーボード込み | New XPS 12 2-in-1 | Surface Pro 4 |
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サイズ | 約291×198×16〜25ミリ | 約295×217×13.4ミリ |
重量(実測) | 約1270グラム(1385グラム) | 約1096グラム(Core i7/Core i5)約1076グラム(Core m3) |
Folioキーボードにおけるキーボードの操作性は上々だ。材質は不明だが、剛性感が高く、ヒザの上など不安定な場所でも安定してタイピングできる。タイプ時のたわみなどもなく、あえて意識しながらキーボードを強めに押してみると、わずかに周囲が沈むことが分かる程度だ。
キーピッチは横が約19ミリ、縦は約18ミリと十分な間隔を確保している。Enterキーやその周辺のキーは少し細くなっているが許容範囲だろう。キーストロークは約1.2ミリほどだが、スイッチの感触も良好で長時間のタイピングでも疲れにくい。キーボードにはバックライトも搭載しており、2段階(消灯含めて3段階)に明るさを調整できる。
キーボード手前のタッチパッドは、Windows 10の高精度タッチパッドに対応しており、OS標準のマルチフィンガージェスチャが利用できる。パッドの表面は非常に滑りがよく、操作は実にスムーズだ。
キーボード | New XPS 12 2-in-1 |
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配列 | 6列アイソレーション |
キーピッチ(実測) | 約19×18ミリ |
キーストローク | 非公開(実測約1.2ミリ) |
キー数 | 日本語84キー |
Enterキーの幅 | 上段14.5ミリ/下段11ミリ |
カーソルキーの処理 | 同列上下キーが小さい |
パームレスト奥行き(端まで) | 73ミリ |
キートップ形状 | ほぼ平ら |
スイッチの感触 | 適度 |
バックライト | 搭載 |
ポインティングデバイス | クリックパッド |
パッドサイズ | 100×55ミリ |
ボタン | パッド一体形 |
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