PC USER Pro

キヤノンITSがマルウェア解析サービスで企業を強力にサポート

» 2016年04月27日 18時58分 公開
[井上輝一ITmedia]

 キヤノンITソリューションズは4月27日、不審なファイルやURLを解析してレポートする「マルウェア解析サービス」を発表した。販売価格は、月に4検体まで対応するサービスが月額35万円(税別、以下同様)、月額契約なしで1検体のみ解析するサービスが10万円となる。いずれも7月1日から提供予定。

「マルウェア解析サービス」の提供内容 「マルウェア解析サービス」の提供内容

 「キヤノンITソリューションズのウイルス対策ソフトESETが、3月から4月までに検出したマルウェアのうち、70%が『Nemucod』という、ランサムウェア『Locky』のダウンローダースクリプトでした。クラウドサービスの進化や、torネットワークやビットコインなどによって攻撃しやすい環境が整っています」とキヤノンITS セキュリティソリューション事業部の長谷川智久氏は最新のマルウェア動向を説明した。

セキュリティソリューション事業部 長谷川智久氏 セキュリティソリューション事業部 長谷川智久氏

 メールに添付されたランサムウェアをうっかり実行してしまった場合、PC内のファイルを暗号化してしまい、金銭を払わないと復号キーを渡さない、情報を流出させる、という風に脅迫してくる。

Nemucodが実行されるとLockyをダウンロードし、暗号化を実行する仕組み Nemucodが実行されるとLockyをダウンロードし、暗号化を実行する仕組み

 マルウェア解析サービスはこういった攻撃や被害に対して、感染の有無や被害状況の調査方法、感染時の復旧方法などの情報を企業の担当者へ提供するという。

 マルウェア解析サービスに検体を提出すると、解析可能かどうかをチェックした後に約2営業日で解析結果を送付する。報告書は10〜20ページほどで、検体の概要、解析結果概要、通信先情報・通信データ、感染確認手順、復旧方法の項目を記載している。

解析結果報告書のサンプル 解析結果報告書のサンプル

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー