米Microsoftは6月29日(現地時間)、Windows 10の次期大型アップデート「Anniversary Update」を8月2日に無料で公開すると発表した。2015年11月公開の「November Update」に続く大型アップデート第2弾となる。
Anniversary Updateは、企業向けユーザー(Current Branch for Business:CBB)を除く一般ユーザー(Current Branch:CB)のWindows 10搭載デバイスに対して、順次配信される。ただしタイミングは全ユーザーで同時ではなく、順次通知が行われてダウンロードが可能になっていくとみられる。
同社によれば、Windows 10はWindows史上最速で普及しているバージョンであり、現在では3億5000万以上のデバイスで稼働中という。米MicrosoftのWindows開発責任者であるテリー・マイヤーソン氏は、「Windows 10を提供開始したときのMicrosoftのビジョンは、最も安全で高機能のOSを提供することに加えて、段階的に改善されていく体験を作り出すことにあった。Windows 10 Anniversary Update はこの好例だ。将来的なさらなる改良も楽しみにしている」とコメントしている。
Anniversary Updateの新機能としては、生体認証「Windows Hello」によるEdgeブラウザ上での認証対応、「Windows Defender」におけるマルウェア発見時の通知/サマリー表示機能、「Windows Ink」の拡張によるペン入力機能強化、音声対応パーソナルアシスタント「Cortana」のロック画面アクセスや連携可能アプリ増加、Edgeブラウザの省電力化や拡張機能追加、重要でないと判断したFlashコンテンツの非表示化、UNIX系でおなじみのシェル「bash」の搭載、「Xbox Play Anywhere」によるPCとXbox Oneの連携強化などが挙げられる。
一般ユーザー向けの注目ポイントは、過去記事(以下)でまとめた通りだ。
実はこの前日にあたる6月28日早朝(米国時間)、米Microsoftのプレスリリースが掲載されるコーナーに突如「Microsoft announces Windows 10 anniversary update available Aug. 2」というタイトルで本文が空の記事が掲載されていたことがWindows Centralなどによって報じられ、一部ユーザーの間で話題になっていた。当該の記事はすぐに削除されたが、恐らく作業ミスでタイトル部分のみがフライング掲載されてしまったものとみられる。
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