コラム
» 2017年05月28日 06時00分 UPDATE

ITはみ出しコラム:「Surface Laptop」は「Windows 10 S」のままで使いたい?

2017年内は無料でWindows 10 Proにアップグレードできるわけですが……。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftが5月2日(現地時間)に発表した新OS「Windows 10 S」搭載のクラムシェルノートPC「Surface Laptop」。日本でも5月26日に発表会が開催され、国内での発売日と価格が明らかになりました。7月20日に12万6800円(税別)からという価格で発売です。

surface 1 日本の発表会で「Surface Laptop」を披露する米Microsoftのパノス・パナイ氏

 日本で同時発表された2in1デバイスの新しい「Surface Pro」は、タイプカバーとSurfaceペンを付けると一番安い構成でも13万円超えるので、なんだかSurface Laptopは「安いかも」と思ってしまいます。

 持ち歩いてカフェで仕事をするなら、Surface Laptopはちょっと魅力があります。

surface 2

 本来は教育機関向けのノートPCだそうで、一般ユーザーはメインターゲットではないみたいですが、私の主な仕事はWebブラウザでネタを探したり、記事を書いたりと、サブマシンのスペックはそれほど高くなくていいのです。軽さ第一、バッテリーがその次、そしてある程度デザインがよければ。

 Surface Laptopは、重さは1252グラムと1キロを超えちゃう(ちなみにSurface Proもタイプカバーを付けると1キロを少し超えます)のと、インタフェースがUSB Type-Cポートじゃないのが惜しいところですが、約14.5時間という長いバッテリー駆動時間と入力しやすそうなキーボードが魅力です。

surface 3

 そして、Windows 10 Sのウリの1つである起動の速さ(デモでは「Windows 10 Pro」より10秒くらい速かったです)。現在Chromebookをサブマシンとして使っている主な理由はこの起動の速さなので、Windowsでも同じようにパッと起動してくれるなら乗り換えもアリです。

 Windows 10 Sのネックは、WindowsストアからダウンロードするUWP(Universal Windows Platform)アプリしかインストールできないところです。

 2017年内なら無料でWindows 10 Proにアップグレードできるのですが、そうすると起動の速さというメリットを放棄することになるので、できればWindows 10 Sのまま使ってみたい。Microsoftは「Build 2017」で開発者さんたちにUWP対応を呼び掛けていたし、今後UWPアプリが増えるのを期待しますか。

 でもでも、仕事で一番使っているWebブラウザ「Chrome」がUWPアプリになる可能性がものすごく低いのは困りものです。

 テキストエディタには特にこだわりはないのですが(だからUWPになったWordでもいい)、Androidユーザーでもある私は、ブラウザはデバイス横断の履歴機能などが便利なChromeを使っていたいのです。

 ちなみにGoogle公式のUWPアプリは今のところ、Google検索しかありません。

surface 4 Windowsストアに登録されているGoogle公式のUWPアプリは、Google検索のみです

 ChromeのUWPアプリが出る可能性はほぼないというのは、米ZDNetのエド・ボット記者が5月10日の記事で「Windowsストアポリシー」の部分を引用して報じました。

surface 5 Windowsストアポリシー

 「Webブラウザでは、Microsoftが提供する適切なHTMLエンジンとJavaScriptエンジンを使用する必要があります」と書かれています。GoogleがわざわざエンジンをMicrosoftのものに置き換えてまでChromeをUWPアプリ化するとはあまり思えません。

 4月に配信が始まったWindows 10の大型アップデート「Creators Update」でMicrosoftのブラウザ「Edge」が少しよくなった気がするし、9月の「Fall Creators Update」ではChromeの履歴機能のMicrosoft版的な「タイムライン」機能がWindows 10 Sにも来るなら、いっそ今のGoogleサービス中心の生活からMicrosoftアカウント中心に宗旨替えするといろいろ楽になるのかも。

 Fall Creators Updateで追加されるタイムライン機能では、Microsoftアカウントでのアクティビティーの履歴をデバイス横断で表示し、例えばPCでやっていたWordでの編集作業の続きをAndroidやSurface Laptop(のWordアプリ)で再開できるようになる見込みです。

surfae 6 Fall Creators Updateのタイムライン機能

 Build 2017でサティア・ナデラCEOが説明したAndroidやiOSも含めた「インテリジェントクラウド、インテリジェントエッジ」の思想をMicrosoftがこのまま推進していくなら、乗っかってみてもいいかも、と思う今日このごろです。

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