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» 2017年08月23日 06時00分 公開

5000円切りの超小型気象センサー「WxBeacon2」で何ができるか試してみた (2/2)

[山口真弘,ITmedia]
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気温や湿度、明るさや騒音の推移をグラフで表示

 前述のように、本製品は6つの要素を測定できるセンサーを搭載している。ではクラウドセンシングで利用されない明るさ・騒音・UVなどの要素は何のために測定しているのかというと、本製品のもう1つの機能である、アプリ上でのグラフ表示に用いられる。

 本製品で取得したデータは、アプリ上で参照できるわけだが、単にリアルタイムの測定結果を表示するだけではなく、グラフを用いて過去の推移が見られるのがポイントだ。これにより、気温や気圧の推移はもちろん、エアコンをオン・オフした際の室温の推移をチェックしたり、家電製品の運転中の騒音量を測定したり、気圧と頭痛に相関関係があるのかを調べたりと、アイデア次第でさまざまな分析が行えるようになる。

 測定データをクラウドにアップロードするだけであれば、クラウドセンシングの実例としては興味深くとも、ユーザーにとって目に見えるメリットがなく、利用の動機にはなりにくいわけだが、これらのグラフによって身の回りのデータをその推移も込みで客観的にチェックできるのは、本製品の大きなアドバンテージだ。

 今のところ、これらのデータを外部に書き出して、別のソースから取得したデータと重ね合わせて分析することはできないので、将来的にはそうした機能の追加にも期待したいところだ。

WxBeacon2WxBeacon2 測定データをグラフで見るには、先ほどと同じメニュー画面にある「観測機データ」をタップする(画像=左)。このように要素ごとにグラフ表示される(画像=右)。気温のグラフを見ると、この日18時前にエアコンを止めて外出し、21時前に帰宅して再度エアコンをオンにしたことが、そのまま推移として反映されていることが分かる
WxBeacon2WxBeacon2 照度と紫外線指数(画像=左)。照度については夜間の他、外出していた18〜21時がゼロとして記録されていることが分かる。気圧と騒音(画像=右)。頭痛持ちの人などはこれらのデータを使うことで相関関係が見いだせるかもしれない
WxBeacon2 不快指数と熱中症危険度。この2項目は他の要素から複合的に算出される

二酸化炭素濃度が測定できれば最強のモデルに

 以上が本製品の概要なのだが、非常によく似たコンセプトの製品として、Netatmoの「ウェザーステーション」がある。これは本製品と同様、気温や気圧、さらには騒音や二酸化炭素濃度を測定し、スマホ上でそれらの推移をグラフで表示できる製品だ。クラウドセンシングにも対応しており、今回紹介しているアプリと組み合わせての利用も可能だ(Netatmoは2015年にウェザーニューズと提携している)。

WxBeacon2 「ウェザーステーション」の屋内用モジュール(右)と本製品(左)。大きさがまるで異なる

 ただしこのウェザーステーション、屋内用と屋外用の2つのモジュールに分かれていることに加え、かなり大柄なボディーゆえ持ち歩きには向かない。さらに価格は国内での実売価格が2万円台ということで、小型かつ本体のみ5000円以下で購入可能な本製品にアドバンテージがある。

 1点だけ惜しいのが、Netatmoでは対応している二酸化炭素濃度の測定が、本製品は対応していないことだ。筆者はこのウェザーステーションを、二酸化炭素濃度の増加から部屋の換気を行うタイミングを測るためにかれこれ2年ほど使っているのだが、こうしたことから本製品をNetatomoの代替として使うことは、筆者の用途では残念ながら不可能だ。

 逆に言うと、本製品が次期モデル以降で二酸化炭素濃度の測定に対応すれば、個人が家庭内の環境の測定に使う用途においても、名実ともに最強のモデルとなるはず。現状でも完成度の高い製品だが、個人的にはさらなる進化を期待したいところだ。

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