12月は冬ボーナスの季節です。最近は手ごろな価格の4K対応テレビが増えており、ボーナスでの購入を考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで合わせて手に入れたいのが、4Kコンテンツを楽しむためのセットトップボックスです。最近はAmazonの「Fire TV」などリーズナブルなモデルもありますが、iPhoneユーザーなら「Apple TV」(税別1万9800円〜)を選んだほうが、楽しみ方が何倍も増えます。
「Netflixなどで4Kコンテンツが楽しめる」「4Kキレイ」などの話は語り尽くされているので、今回はそれ以外で意外と盲点になっているポイントをまとめました。
iPhone 6s/6s Plus以降のiPhoneは、4Kでのビデオ撮影が可能になっています。他にもせっかくGoProなど4K撮影できるデバイスが増えてきたのに、よくよく考えると撮ったものはいつもiPhoneの小さな画面で見ていました。
(注:AirPlayでミラーリングした場合、4K画質のビデオはミラーリングできません。写真アプリ内の「メモリー」で再生し、そのメモリーの中に4Kで撮ったビデオが入っているとき、4K画質で再生されます。iCloudの「写真共有」でも同じく、メモリーで見た場合、4K画質で再生できます)
しかしApple TV 4Kなら、iPhoneで撮った4Kビデオを簡単に大画面で見ることができます。画面をミラーリングするには、コントロールセンターから「画面ミラーリング」をタップし、「Apple TV」を選択するだけ。Apple IDが異なるユーザーでも使えるため、年末年始の親戚の集まりでテレビを囲んで、大画面で写真を見ながら思い出を語りあう、なんて使い方もできます。
iOS 11との親和性も抜群で、コントロールセンターにApple TV Remoteアプリが設定できるようになりました。iPhoneがリモコン代わりとなり、コントロールセンターからすぐにさまざまな操作が可能です。
Apple TVでは、検索バーに単語を入力したり、配信サービスなどのログイン画面でIDとパスワードの入力を求められたりと、意外と文字入力のシーンは多いと感じます。
Siriでの音声入力も可能ですが、iPhoneのRemoteアプリで入力するほうがミスも少なく、私は手入力の機会が断然多いです。
しかもiPhoneをロックしていても、「キーボード入力できるよ」通知をiPhoneに送ってくれる気の遣いっぷり。Apple TVでは、Apple製品の強みである連係機能がいかんなく発揮されているのです。
Apple TVといえば、映画などのコンテンツを視聴できるセットトップボックスというイメージですが、使えば使うほどに、人によって役割が変わる不思議なデバイスだと感じます。
例えば、私はNetflixでドラマ、DAZNでサッカーを視聴し、Apple Musicで音楽を聴くので、Apple TVはエンタメとスポーツを楽しむためのアイテムです。しかし私がまだ実家にいたころ、母はiCloudの写真共有にある孫の写真をApple TVで見ていたので、母にとってApple TVは「孫コンテンツ再生機」です。
人によってはゲーム機になるだろうし、学びのツールにもなるでしょう。ユーザーによって役割が変化し、それらがスムーズに切り替えられるところがApple TVの面白さだと感じます。4K画質なら、個人それぞれの体験をさらに高めることができるでしょう。
余談ですが、Amazon プライムビデオアプリは、2017年中のリリースが明言されているため、今月中には登場するはず。4KテレビとApple TV 4Kで素敵な年末年始をお過ごしください。
【訂正:2017年12月1日17時23分 記事初出時、iPhoneで撮影した4KビデオをAirPlayでミラーリングする内容の記述をしておりましたが、4K画質でのミラーリングはできません。おわびして訂正いたします】
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