ルームハブは、赤外線リモコン機能で既存の家電製品を操作するだけでなく、本シリーズの機器もBluetoothを使って操作できる。さらに運転状況などのデータを蓄積したり、センサーと連携して自動運転させたりといったことも可能だ。
このシリーズの中でも最も汎用(はんよう)性が高く、注目なのがスマートプラグだ。既存の家電製品にある電源プラグの根元に取り付け、離れた場所からスマホで電源のオン・オフを制御できる製品である。
なぜこれが注目の製品かと言うと、Amazonなどで販売されているスマートプラグ製品は、そのほぼ全てが「技適」未取得とみられる海外製品で、法的に問題なく、まともに使える国内メーカーの製品が皆無に近いからだ。ルームハブとこのスマートプラグだけ真っ先に手に入れたいユーザーも少なくないはずだ。
日本向けの製品ということで、2Pプラグを採用しているのも特徴だ。海外製品の多くはプラグが3Pであるため、そのまま日本に持ってきても3Pから2Pへの変換プラグが必要となり、なかなか対応製品が出てこない理由の1つになっている。それ故に現段階では貴重な製品と言える。
実時に使ってみた限りは、電源をオン・オフするときの「カチッ」という音がやや騒々しいが、本製品は使い方を間違えると事故につながる危険もあるため、切り替わったことが音で分かるのは逆に好都合だ。あえてこのような仕様にしたのかもしれない。
気を付けたいのは、1つのスイッチを繰り返し押すことで電源のオンとオフが切り替わるタイプの家電製品と組み合わせた場合、スマートプラグをリモートでオンにしただけでは家電製品の電源ボタンが押されたことにならず、手動による電源オンが別途必要になることだ。
つまり接続する機器によっては、リモートで行えるのが電源のオフのみになってしまう。これは同種の製品全てに言えることであり、本製品のみの特徴というわけではないが(むしろ近年は安全性を考慮してこうした仕様の電源スイッチを採用した製品が多い)、初めて使う場合に思惑が外れてがっかりしやすいポイントでもある。
組み合わせたい機器の仕様をよく確認しておいた方がよいだろう。
スマートLEDライトは、スマホからの点灯と消灯に加えて、明るさを調整できることが特徴だ。スマホの画面内に表示されるスライダーを動かし、明るさのパーセンテージを指定して指を離すと、瞬時に指定した明るさへと変化する。
この手の製品でよく挙がるPhilipsのスマートLED電球「Hue」が、無段階でスウッと変化するのとは対照的だ。
明かりの色はホワイトの昼白色や昼光色ではなく、俗に電球色と呼ばれるオレンジ色だ。スポットなどに使うのならば問題ないが、一般的な部屋の明かりは昼白色や昼光色に統一されていることが多いと考えられるので、これらの置き換えを考えている場合は注意したい(本製品はPhilips Hueのように色自体を変える機能はない)。
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