2018年もIT業界の新年は「CES」で始まります。CESとは毎年1月に開催される世界最大規模のテクノロジートレードショー。その年のIT業界トレンドを把握するのに最適なイベントと言えます。正式な開幕は現地時間の1月9日で、会場は米ネバダ州ラスベガスのコンベンションセンターです。
近年では、CESの開催中に何かを発表しても目立たないということで、前倒しで会場の近くでプレス発表を行う企業が多くなっています。
そんな中から、発表時間が分かっている主要な企業の情報をまとめました(時系列)。ライブ配信時間は日本時間です。
NVIDIAは多分、AI(人工知能)関連の発表が中心になるでしょう(2017年もそうでした)。自動運転やVR関連の話も出そうです。
LG Electronicsは毎年CESで結構大きな発表をやります。2018年はもう、大画面の有機ELディスプレイを発表すると予告しています。8Kで88型という、末広がりまくりのおめでたいディスプレイ。
後は、最新フラグシップスマートフォン「V30」の新色(ローズピンク)や軽量ノートPCなどが発表されるといううわさです。ライブ配信ページの画像を見ると、スマート冷蔵庫やスマートスピーカーも出そうですね。スマートスピーカーはGoogleアシスタントが載るんでしょうか、Amazon Alexaでしょうか。
パナソニックは、テレビかなぁと思いますが、同社は実は車載事業に注力していて、2018年度の売上高はなんと2兆円だそうなので、それ絡みの発表も期待できます。以下のようなツイートもしています。
Samsungも例年CESでいろいろ発表してきました。2018年は(いつもは3月に発表する)Galaxyシリーズのハイエンドスマートフォン「Galaxy S9」(仮)をCESで披露するんじゃないかといううわさもあります。
Samsungが公式に予告しているのは新プロセッサ「Exynos 9 Series 9801」、曲面ディスプレイ、社内インキュベーターC-Labの実験的なガジェット類などの発表です。
ソニーの発表会で確実に登場するのは新しい「Aibo」でしょう。ライブ配信サイトの画像でも中心にいます(かわいい)。
このシルエットにいろいろヒントがありますね。Bluetoothイヤフォンやスマートスピーカー、VRヘッドセットやスマートフォン、プレイステーションらしきものも見えます。ソニーは「Xperia」シリーズのフラグシップスマートフォンをCESで発表することはあまりなかったと思いますが、フラグシップじゃないモデルを発表するかも?
CESがプレイベントで正式に開催する基調講演に登壇するのは、Intelのブライアン・クルザニッチCEOです。5GやAIについて語ると思いますが、1月3日から話題になっているプロセッサの脆弱(ぜいじゃく)性について、触れないわけにはいかなそうです。
本当は「ネット中立性」問題で一躍有名になった米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ委員長が、CES初日の基調講演に登壇することになっていて、ちょっと楽しみにしていたんですが、理由の説明もなくキャンセルになっちゃいました。
まあ、CESにはネット中立性擁護派のGoogleも大きなブースを構えることですし、ちょっと居心地悪そうです。直前にキャンセルは迷惑だと思いますが。
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