Chromeを今日から使いこなす3つの方法

» 2018年02月06日 13時43分 公開
[井上輝一ITmedia]

 世界1位のデスクトップ向けWebブラウザシェアを誇る「Chrome」。筆者もChromeユーザーの1人であるが、不満に思うことが(少なくとも)1つある。それはブックマーク機能だ。

 「Internet Explorer」や「Microsoft Edge」「Firefox」は画面端にブックマーク一覧を表示できるのに対し、Chromeではアドレス欄下に、タイトル一覧を横に並べた「ブックマークバー」として表示される。

 このため、Chromeのブックマークバーに表示しておけるブックマークの数はかなり限られる。バーからあふれた分は折りたたまれ、マウスで一度クリックしないと一覧を確認できない。

Chromeのブックマークバー

 この仕様には、昔Firefoxから移住してきた筆者も大変戸惑った。今や、よく開くページはURLを覚えてしまい、アドレス欄に直打ちすることで大抵の目的のページを開くほどにはブックマークを活用していない。Chromeを含め最近のブラウザは、開いたことのあるページに関してはURLの最初の数文字を入力すれば補完して候補を表示してくれる。そのため、ブックマーク一覧から目的ページを探してクリックするよりも、入力した方が早くページを開けることもあるのだ。

 「使いこなす」記事であるのに、活用していないとはどういうことかと思われるかもしれない。確かに、マウスでクリックする使い方としては大して活用していない。それ以外の方法で「使える」方法があるのだ。それを本記事では紹介していく。

キーボードだけで特定のブックマークを開く

 筆者がブックマークを開くのに、一番使っているのがこの方法だ。仕事柄、例えば記事の編集に入るためのブックマークなど、1日に何度も開くことになるページやブックマークレットがある。こういうページはマウスでクリックして開くよりも、キーボードからの操作で開く方が個人的には早く開ける。

 この方法の下準備としては、ブックマークの名前を編集しておく必要がある。例えば開きたいページが「ITmedia PC USER」のトップページだとする。このブックマークを編集して、ブックマーク名を「PC USER」にしておくとしよう。さらに、ブックマーク一覧にある他の「P」から始まるブックマーク名の先頭に「_」などを付けておき、頭文字をP以外のものにしておく。

ブックマークをあらかじめ編集しておく

 この下準備が終わった状態で「Alt+F」を打鍵するとChromeのメニューが表示される。続けて「B」を打ってブックマーク一覧を表示する。そして「P」を打つとPC USERのトップページが表示されるという案配だ。

 もしも他にPで始まるブックマークがあった場合、Pを打つたびにPから始まるブックマークに順番にフォーカスが移ることになる。目的のブックマークがフォーカスされたときにエンターキーを打てばそのページを開くことができるが、やはり選択が手間になるため、ある頭文字から開くブックマークは1つに絞るのがおすすめだ。

 このように「Alt+F→B→(任意の英数字1文字)」で素早くブックマークを開けるのだが、経験則として最後の任意の1文字に「X」を割り当てるのはやめておいた方がいい。Xから始まるタイトルのページを開くのも同様だ。なぜなら、キーボードを打ち間違えて「Alt+F→X」が入力されてしまった場合、Chromeの終了コマンドとなって開いていた全てのタブが閉じられてしまうからだ。

場合によっては全タブを閉じることになるので、「X」でブックマークを開くのはやめておいた方がいい

ブックマークバーを表示/非表示するショートカット

 キーボードからブックマークを開く所作が習慣化してくると、常にブックマークを表示しておく必要はなくなる。ブックマークバーを右クリックすることでコンテキストメニューからバーを非表示にすることもできるのだが、これもキーボードショートカット「Ctrl+Shift+B」で表示/非表示を切り替えることができる。

 ブックマークバーを非表示にすることでWebページの表示領域も増えるため、快適なページ閲覧のためにも覚えておきたい機能だ。

 表示領域の拡大であれば、「F11」キーで全画面表示にすることもできる。「Ctrl+“+”または“-”」でページ自体の拡大縮小もできるので、画面を大きく使いたいときはこれらのテクニックも合わせて覚えておこう。

極端な例だが、全画面表示とページの縮小表示を併用するとページのかなり下方まで一度に表示することもできる

拡張機能でサイドバー化する

 ここまでキーボードからの操作を紹介してきたが、それはそれとしてChromeでもInternet ExplorerやFirefoxのように、画面端にブックマーク一覧を表示したいという要望もあるだろう。

 それをかなえてくれる拡張機能が、「ブックマークサイドバー」だ。これをChromeに追加すると、ブックマーク一覧をインポートして画面の左か右にブックマーク一覧を表示できるようになる。常に固定表示させることはできないが、マウスでの画面端クリックやマウスオーバーで表示できるため、自然なマウス操作でブックマークを開くことができる。

 あるいは、「TweetDeck」などWebアプリの操作上、画面端にオーバーレイ表示されるのは困ることもあるだろう。そういう場合はマウス操作でのオーバーレイ表示を無効にした上で、キーボードショートカットを設定してキーボードからの操作で開くということもできる。筆者は「Ctrl+B」に割り当てて使用している。

Chromeでも画面端にブックマーク一覧を表示してくれる拡張機能「ブックマークサイドバー」

 ブックマークバーよりも階層化したブックマークの一覧性が良いため、視覚的にブックマークを捉えたい人や他のブラウザのサイドバーに慣れている人におすすめできる拡張機能だ。

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