ベンチマークテストの結果を掲載する。DELL Power Managerの設定は、デフォルトの「最適」で行っている。クアッドコアのCore i7-8550Uのパフォーマンスをどれだけ引き出せているかが注目だ。
CPU性能の目安になるCINEBENCH R15のCPUスコアは612。クアッドコアCPUならではのスコアがしっかりと出ている。アプリケーションベースで総合性能を見るPCMark 10のスコアも非常に優秀。VAIO S13(VAIO TruePerformance有効時)と比較しても遜色のないスコアが出ている。
CPU内蔵グラフィックスを使用した第8世代Core搭載機の中ではトップクラスといってよいパフォーマンスを発揮できている。Premiere Pro CCのH.265エンコードのような高負荷作業でも良い結果が出ており、これだけの薄型ボディーでこれだけのパフォーマンスを発揮できるのは驚きである。
バッテリー容量は52Whで、クラムシェル型のモバイルノートPCとしては水準以上の容量を搭載している。テストはディスプレイ最大輝度と輝度40%の2通りで行った。bbench 1.01(海人氏・作)を利用し、10秒間隔でテキスト入力、60秒間隔でWebサイト巡回(10サイト)という設定で測定した。
輝度100%では、残り20%までで5時間33分、残り6%まで6時間48分動作した。輝度40%では、残り20%まで7時間12分、残り6%まで8時間25分動作した。ハイパフォーマンスと長時間駆動を見事に両立しているといえる。
動作音もアイドル時や低負荷時は静か。FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマークやAdobe Premiere Pro CCのエンコードなどの高負荷時にはファンが高速で回る音がするが、比較的落ち着いた安定した音でそれほどうるさい印象はない。
発熱は排気口があるヒンジ部分とキーボードの上部左側が中心。パームレストまではほとんど伝わってこないが、キーボードはやはり熱を帯びる印象がある。室温20℃前後なら負荷をかけても多少暖かい程度だが、夏場はDELL Power Managerでよりファンを回す「低温」を選択するなど、設定の工夫が必要かもしれない。
正面5cmの距離から測定した動作音 | |
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暗騒音: | 32.3dB |
アイドル時: | 32.8dB |
低負荷時: | 32.8dB |
FFベンチ実行時: | 41.6dB |
Premiere Pro CCエンコード(H.264): | 43.8dB |
1.2kg弱の薄型軽量ボディーにクアッドコアのパフォーマンスをスポイルせずに搭載できていることに加えて、狭額縁の明るく美しい液晶ディスプレイ、2基のThunderbolt 3を含むUSB PD対応のUSB Type-Cポートなどの先進インタフェースといった付加価値も備える。まさに時代の最先端を行くモバイルPCといえるだろう。
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