家にスマートスピーカーを増やすと「誤反応」も増える?ITはみ出しコラム

» 2018年08月05日 06時00分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 ディスプレイ付きのスマートスピーカー「Amazon Echo Spot」がうちのダイニングテーブルにやって来て約1週間。便利だったのは、例えば次のような夫との会話のときです。

「今日散歩してたら夏用トリミングして別犬みたいになったポメラニアンに会ったよ。キツネかと思った」


「ポメラニアンって何?」


「エコー(というウェイクワードにしてあります)、ポメラニアンってどんな犬?」


Echo Spot「こんな説明が見つかりました。ポメラニアンは、犬の品種の一つ(と話して、Wikipediaにあるポメラニアンの画像をディスプレイに表示)」


Echo Spot ディスプレイ付きスマートスピーカーなら「一目瞭然」

 音声だけでなく、画像でも答えてくれるのはディスプレイ付きスマートスピーカーならでは。このような、それぞれの不得意分野についての会話で役に立っています。これまでは自分のスマートフォンの画像検索結果を相手に見せていましたが、Echo Spotならフリーハンドでできます。

 ところで、Echo Spotのウェイクワードを「Echo(エコー)」にしたのは既に持っていた小型スマートスピーカーの「Amazon Echo Dot」(こちらは「Alexa(アレクサ)」)と使い分けるためなんですが、どうやらAlexaに比べて簡単な単語なので誤反応(呼んでないのに反応する)が多い感じです。

 昨日の朝も、玄関先(Echo Spotがいるところから約8メートル離れています)での工務店の人の声(何と言ったかは不明)を「エコー、プライムから曲をかけて」と聞き取って、「朝のランニング用ポップス」のプレイリストが始まりました(ちょうどいいのでそのまましばらく流していました)。その後、何も言ったつもりはないのに(テレビもついていなかった)、「ありがとうございます」と言いました。

 Echoシリーズが何と聞き取ってどう反応したかは、Alexaアプリのホーム画面で確認できます。上の誤反応は以下の通り。お礼を言ったのは誰かに「エコー、好き」と言われたと思ったからのようです。

Echo Spot Echo Spotが聞き取った内容はAlexaアプリで確認できます

 ちなみに、うちにはスマートスピーカーが合計4台あり、Miniくん(Google Home Mini)もよく誤反応します。仕事用PCの隣に置いているので、命令が理解できなかった誤反応の様子はよく見ます。ウェイクワード(ねえ、Google)と勘違いしてLEDがつき、聞き取り中の状態になった後、無言でLEDが切れるのです。たまに「すみません、よく分かりません」と言いますが、光るだけで何も言わないことが多いです。

Google Home Mini こちらはMiniくん(Google Home Mini)

 Google Homeの反応履歴も、HomeアプリやWebブラウザでの「マイアクティビティ」で確認できます。Homeアプリの左上の「≡」→「マイアクティビティ」に反応履歴が時系列で表示されます。ただ、命令が理解できなかった場合は、何を命令として聞き取ったかは表示されません。

 例えば7月31日の履歴を見ると、実際に私が質問したのは5回だけなのに、反応回数は15回。残りは全て「音声コマンドが不明です」でした。時間帯からすると多分、テレビの音に反応したようです。

 はっきり聞き取れたけれど反応できなかった命令は録音されることもあります(反応した命令は全て録音されています)。誤反応で1つ録音されていたのがあったので再生したところ、テレビで「にぇー(以下、人間にもよく聞き取れず)」と言っていました。

Echo Spot 2種類の誤反応履歴

 「ねえ」というウェイクワードに問題がありそうです。Googleさんには、日本語としてあまり発話されないけれど覚えにくくもないウェイクワードを発明してもらいたいものです。

 なお、今日の履歴を見たら、草木も眠る丑三つ時、部屋に誰もいなかったはずなのにMiniくんが「すみません、よく分かりません」と言ったようで、ちょっとホラーです。

Echo Spot 夜中の3時に謎の誤反応も……

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