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» 2019年01月08日 15時00分 公開

CES 2019:IntelがノートPC向けCPU「Ice Lake(仮)」を数カ月以内に発表 2019年末には製品登場予定

Intelの新マイクロアーキテクチャ「Sunny Cove」を採用するモバイルCPUが、間もなく姿を現す。同社としては初めての10nmプロセスのプロセッサで、2019年末までに搭載製品が発売される見込みだ。

[井上翔,ITmedia]

 Intelは1月7日(米国太平洋時間)、「Ice Lake」という開発コードネームを持つノートPC(モバイル)向けCPUを数カ月以内に発表すると明らかにした。Ice Lakeは同社の新マイクロアーキテクチャ「Sunny Cove」を初めて採用し、10nmプロセスで製造される。2019年のいわゆる「ホリデーシーズン」(年末)には搭載製品を買える見通しだという。

Ice Lakeの概要 Ice Lakeの概要
グレゴリー・ブライアント上席副社長 Ice Lakeのチップを手にするIntelのグレゴリー・ブライアント上席副社長

Ice Lake(仮)の概要

 Ice Lakeは、Intelとして初めて大量生産される10nmプロセスCPU。処理のレイテンシ(遅延)を低減し高スループットを実現した他、深層学習(ディープラーニング)や暗号処理に最適な新命令セットを備えている。新命令セットに最適化されたソフトウェアであれば、AI(人工知能)や暗号が関わるデータ処理速度が飛躍的に改善するという。

画像検索 機械学習が有用な「画像検索」のデモ。従来CPUを用いたPC(左)と比べると、Ice Lake搭載PC(右)はサクサクと結果を表示している

 また、Ice Lakeは「Gen11」という新世代GPUコアを統合。その処理速度は1兆FLOPSを超えており、3Dゲーム実行時のパフォーマンスが従来のGPUコア(Gen9)よりも大幅に改善している。

鉄拳7 Ice Lake搭載のノートPCのプロトタイプで3Dゲーム(恐らくバンダイナムコエンタテインメントの「鉄拳7」)のデモを流す場面。スムーズに動いていることが分かる

 さらに、Ice Lakeでは従来は別チップでの搭載が必要だった「Thunderbolt 3」や「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」の機能を統合している。

これが「ノートPC用向け第9世代Coreプロセッサ」になる?

 今回Ice Lakeの登場が明らかとなった発表会では、ノートPC向け第9世代Coreプロセッサが2019年第2四半期(4〜6月)に登場する旨の言及もあった。「数カ月以内に発表される」というIce Lakeは、「ノートPC向け第9世代Coreプロセッサ」そのものである可能性は否定できない。

 なお、この発表会では、DellがIce Lakeを搭載したノートPCを試作したことが明らかとなった。見る限り製品版に近い段階であるようなので、「ホリデーシーズンには搭載製品を買える」という見通しは現実のものとなりそうだ。

サム・バード氏 Ice Lakeを搭載したノートPCの試作機を持つDellのサム・バード氏。限りなく製品版に近いように見える

取材協力:Consumer Technology Association

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