Boot CampのWindowsサポートソフトウェアには、起動ディスクの選択、キーボードやトラックパッドの設定を行う「Boot Camp コントロールパネル」というアプリケーションが含まれている。
起動するOS(ボリューム)の変更や、他のMacなどから内蔵SSDを参照するための「ターゲットディスクモード」を使う場合は「起動ディスク」タブを使う。Windowsからもターゲットディスクモードを有効にできることは、Windowsをメインで使いたいユーザーにとってはありがたいはずだ。
Windowsで起動したMBAのキーボードのファンクションキーは、標準でキー上側に印字されている機能を制御するためのキーとして動作する。Windowsサポートソフトウェアが正しくインストールされていれば、Misson Control関連キー(F3キーとF4キー)以外はWindowsでも意図通りに利用できる(※)。
※ キーボードバックライトの輝度調整は、自動点灯設定になっていると無効になる(後述)
この状態でファンクションキーを“一般的な”ファンクションキーとして使いたい場合はfnキーを押しながら操作することになるが、特に日本語入力システムでファンクションキーを多用していると、煩わしさを覚えることもある。
ファンクションキーの標準操作を一般的なファンクションキーにしたい場合は、Boot Camp コントロールパネルの「キーボード」タブから挙動を変更できる。ファンクションキーを多用する場合は「F1、F2などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用」にチェックを入れることを忘れないようにしたい。
このタブでは、キーボードバックライトの設定も行える。標準状態では「環境光が暗い場合にキーボードの輝度を調整」にチェックが入っており、周辺の光の状況に応じて自動的にキーボードバックライトが点灯する。手動でオン、オフの切り替えや輝度調整をしたい場合は、チェックを外そう。
MacBookシリーズ魅力の1つでもあるトラックパッドは、Boot Camp コントロールパネルで「1本指の操作」と「2本指の操作」を設定できる。ただし、macOSで稼働している時と比べると設定できる内容が少ない。
個人的にはスクロールの方向を切り替えられる機能は付けてほしかった……。
MBAのディスプレイは13.3型で、解像度は2560×1600ピクセルだ。
Windows 10は、画面のサイズと解像度から推奨する「拡大比率」を自動的に適用する。MBAの推奨拡大比率は200%で、インストールが終わるとこの比率で画面表示がなされる。
200%表示は大きく見やすいことは確かなのだが、「ドットバイドット原理主義」的な傾向のある筆者としては、いささか拡大しすぎな感もある。
そこで、筆者が他のPCで設定しているように「100%」(ドットバイドット表示)に設定してみると、元来の解像度が高いこともあり、1画面当たりの情報量は増える。ただし、文字が結構小さくなってしまう。筆者の視力的には何とか許容範囲ではあるが、同じ画面サイズでこれ以上解像度が高くなってしまうと「視力検査」になりそうだ。
もしも画面表示が大きすぎる、あるいは小さすぎると感じる場合は、適宜調整するようにしたい。
MBAでWindows 10を使う上での、主要な注意点は以上となる。
実際に、Macで使うWindows 10はどうなのか。次回、実用した上での感想をまとめる予定だ。
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