7月11日、Appleの「MacBook Air(Mid 2019)」が発売された。直販価格は11万9800円から(税別)と、現行のMacBookファミリーの中ではエントリーに相当する。
新しいMacBook Airについて、気になる点はいろいろある。そこで、店頭販売の上位構成(256GB SSD搭載)を数回に分けてレビューすることにした。今回は、このMacBook Airが搭載するCPUの“型番”と、SSDのパフォーマンスをチェックする。
多くのPCメーカーはカタログやWebサイトに搭載するCPUの形式を明記している。しかし、AppleはCPUの詳細な型番(形式)を明らかにしない傾向にある。今回の新しいMacBook Airも、その点でご多分に漏れていない。
一応、Webサイトなどには「1.6GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大3.6GHz)、4MB L3キャッシュ」と書かれており、スペックから“逆引き”して調べることもできるが、たまにそれでは見つけられない(≒Apple専用型番である)こともある。
あまり需要はないかもしれないが、以下の手順を踏めばCPU型番を調べられる。
新しいMacBook Airで上記を実行したところ、「Core i5-8210Y(2コア4スレッド)」が搭載されていることが分かった。つまり、CPU自体は先代の「MacBook Air(2018)」から据え置きということになる。
新しいMacBook Airのストレージは「PCIeベースSSD」。先述の通り、今回使っているモデルは店頭販売の上位構成なので容量は256GBとなる。
「システム情報」を見ると、このSSDは「NVMExpress」、つまりNVMe規格のものが使われていることが分かる。モデル名は「APPLE SSD AP0256N」で、AppleオリジナルのSSDであることが分かる。
問題は、このSSDの読み書き速度。App Storeから入手できる「Blackmagic Disk Speed Test」で計測した所、書き込みは毎秒1100MB前後、読み出しは毎秒1400MB前後で行えることが分かった。
4K(3840×2160ピクセル)動画の読み出しや書き出しをするにはやや厳しいかもしれないが、そのような用途は「MacBook Pro」の上位モデル、あるいは「Mac Pro」の領分。NVMeのSSDとしては「もう少し速くてもいいんじゃないかな」とも思わなくもないが、MacBook Airの用途を考えれば、十分快適に使える。
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