「macOS Catalina」製品版登場 アップグレードは無料

» 2019年10月08日 02時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 Appleは10月8日(日本時間)、Mac向け新OS「macOS Catalina(カタリナ)」の製品版をリリースした。対応デバイス(後述)を利用中の場合、macOS(OS X)の「ソフトウェア・アップデート」(Mojave稼働中の場合)または「App Store」(El Capitan、Sierra、High Sierra稼働中の場合)から無料でバージョンアップすることができる(※)。

※ High Sierra以前で稼働中の場合は、一度OSをHigh Sierra以降にバージョンアップしてからもう一度バージョンアップを実行します

【訂正・追記:8時15分】初出時、バージョンアップを「App Store」から行う旨を記載していましたが、新しいバージョンのmacOSでは「ソフトウェア・アップデート」から行うため一部訂正と追記を行いました。また、本訂正と追記に伴い、記事タイトルを一部変更しています

macOS Catalina macOS Catalina

macOS Catalinaの概要(おさらい)

 macOS Catalinaの主な新機能や機能改善は以下の通り。

  • iTunesアプリを別アプリに機能移管または統合
  • iPadをサブディスプレイ兼ペンタブレットとして利用できる「Sidecar」の追加
  • 「アクティベーションロック」への対応(「Apple T2」チップ搭載機種のみ)
  • 独立した専用ボリュームからのOS起動
  • 「Find My」のリニューアル
  • 利用時間管理機能「Screen Time」の実装
  • ボイスコントロール(音声操作)の強化
連係マークアップ macOS Catalina(とiPadOS、iOS 13)の新機能「連係マークアップ」

対応するMac

 macOS Catalinaが対応するMacは以下の通り。なお、機種によっては利用できない機能もあるので注意しよう。

  • Mac mini(Late 2012以降)
  • iMac(Late 2012以降)
  • iMac Pro(全モデル)
  • Mac Pro(Late 2013以降)
  • MacBook(Early 2015以降)
  • MacBook Air(Mid 2012以降)
  • MacBook Pro(Mid 2012以降)

 自分の使っているMacの登場時期が分からない場合は、macOSで起動した後、以下の手順で確認できる。

  1. デスクトップ画面のApple(りんご)アイコンをクリック
  2. 「このMacについて」をクリック
  3. モデル名を確認する
モデル名 自分の使っているMacのモデル名は「このMacについて」で調べられる

Sidecarの要件

 macOS Catalinaの目玉機能であるSidecarは、OSとは別に利用要件が定められている。

 Mac側は第6世代Coreプロセッサ(Skylake)以降のCPUが必須となる。具体的には、以下のMacにおいて利用できる。

  • Mac mini(2018以降)
  • iMac(Late 2015以降)
  • iMac Pro(全モデル)
  • Mac Pro(2019以降)
  • MacBook(Early 2016以降)
  • MacBook Air(2018以降)
  • MacBook Pro(2016以降)

 また、iPad側もApple Pencilに対応する必要がある。具体的には、iPadOSをインストール済みの以下のiPadが対応する。

  • iPad(第6世代以降)
  • iPad mini(第5世代以降)
  • iPad Air(第3世代以降)
  • iPad Pro(全モデル)

 なお、「連係スケッチ」と「連係マークアップ」については、macOS Catalinaが稼働する全てのMac、iPadOSが稼働する全てのiPad、iOS 13が稼働する全てのiPhoneの間で利用できる。

全てのMacとiPadで使えるわけではない Sidecarを利用するには、対応するiPadとMacをそろえる必要がある

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