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つくば初の「Tsukuba Mini Maker Faire 2020」開催、自作キーボードの展示やマイコンボードの販売もTsukuba Mini Maker Faire 2020レポート(4/6 ページ)

» 2020年03月10日 12時25分 公開
[石井英男ITmedia]

全自動ルービックキューブのデモやIntel 4004の展示も

 TMMFでは、Maker Faireらしい興味深いさまざまな展示やデモが見られたが、その中から特に筆者が興味を持ったものを取り上げよう。

 蕪木孝氏が製作した「全自動ルービックキューブ」は、その名の通り、全自動でパズルを解いて6面を完成させるルービックキューブだ。磁石が入った板の上にうまく置くことで、空中に浮きあがり、自動的にキューブが回転してパズルが解かれていく。

TMMF 2020 蕪木孝氏が製作した「全自動ルービックキューブ」
磁石が組み込まれた板にそっと置くだけで、自動的にルービックキューブが解かれていく

 3階の同人ハードウェアコーナーでは、埋め込み用の超小型ArduinoUno互換機「BARONDUINO(R2)」や、スマホからモーターやサーボモーターを制御するための「bCore3β」、7×5の極小ドットマトリクスLEDを搭載したArduinoUno互換機「NEODUINO」の展示、会場特別価格での販売をVagabond Worksが行っていた。

TMMF 2020 Vagabond Worksが展示販売していた、埋め込み用ArduinoUno互換機「BARONDUINO(R2)」。手前の白い基板がBARONDUINO(R2)だ
TMMF 2020 こちらは、スマホからモーターやサーボモーターを制御するための「bCore3β」(左)とより小型化した次世代製品「bCore4」(右)
TMMF 2020 bCore3による作例。スマホでステアリングなどの操作が可能だ
TMMF 2020 新製品の「NEODUINO」。7×5の極小ドットマトリクスLEDを搭載した、ArduinoUno互換機だ

 ZOB Clubは、1971年に登場した世界初のマイクロプロセッサ「Intel 4004」を始めとする貴重なマイクロプロセッサを展示していた。セラミックパッケージのIntel 4004は、Intel社内にもほとんど残っていないという貴重なものだが、ZOB Clubは現在、Intel 4004を実際に動作させるべく開発を進めているそうだ。

TMMF 2020 ZOB.Clubが展示していた貴重なマイクロプロセッサ。左上が1971年に登場した世界初のマイクロプロセッサ「Intel 4004」だ
TMMF 2020 Intel 4004は、Intel社内にもほとんど残っていないという
TMMF 2020 現在、Intel 4004を実際に動作させようと開発が進められている

 create_clock氏の前骨格ロボットは、二人羽織の要領で動かすものだが、透明で中が見える骸骨型ということで、注目を集めていた。新たにじゃんけん機能が加わったそうで、会場を練り歩きながら、子ども達とハイタッチをしたり、じゃんけんをしたりしていた。

TMMF 2020 create_clock氏の前骨格ロボット。会場を練り歩いていた
TMMF 2020 新たにじゃんけん機能が追加されたという

 TICTAC-LABのブースでは、恐竜型ロボット「ワガラサウルス」のデモが行われていた。ワガラサウルスは、和紙を使った美しい外観のロボットで、さまざまな芸を行うことができる。

TMMF 2020 TICTAC-LABのブースでは、恐竜型ロボット「ワガラサウルス」のデモが実施されていた。外装に和紙を使っていることが特徴だ
TMMF 2020 食べさせるものによってさまざまな芸をする。口の中にファンがあり、ボールを空中に保持することも可能だ

 より大がかりなデモも見られた。

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