Windows Phone 7は「失敗確定」か、それとも……

» 2010年07月22日 15時19分 公開
[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 この1週間、メディアには米Microsoftの次期スマートフォンプラットフォーム「Windows Phone 7」を搭載するプロトタイプ端末が出回りつつあるが、Microsoftはまだわたしにはこの試作機を送ってくれていないようだ。それはかまわない。どうせわたしはここしばらく、韓国SamsungのAndroid搭載スマートフォン「Galaxy S」のレビューで手一杯だったから。でも、そろそろ試作機を手にして、このレビュー合戦に参加したいところではある。

 レビューの多くは非常に丁寧なものになっているようだ。一部では、Windows Phone 7に対する賞賛の声も上がっている。このOSの特徴の1つは、個々のアプリケーションをホームスクリーンにグリッド状に並べて表示するのではなく、Webコンテンツとアプリケーションがテーマ別の「ハブ」に集約される点だ。一方、ガレン・グルーマン氏のように、ひどく批判的な見解を示している向きもいる。

 同氏はInfoWorld誌のMobile Edgeブログに7月15日付で次のようにコメントしている。「MicrosoftはWindows Phone 7の計画を打ち切り、この時代遅れの製品を出荷することでさらにバツの悪い思いをする事態を回避する必要がある。問題はWindows Phone 7が失敗するかどうかではなく――間違いなく失敗するだろう――Microsoftがその失敗を認めるのにどのくらい時間がかかるかだ。Microsoftのためには、早く認めるに越したことはない」

 グルーマン氏はWindows Phone 7の過ちとして、「かつての一連のMicrosoft製品のデザインの拙さを思い起こさせるような、不格好で洗練されていないユーザーインタフェース」や「Internet Explorer 7のように、弁解の余地のないほど古い技術を使用している点」などを挙げている。同氏に言わせると、Microsoftが今回完成させたのは、「旧型iPhoneの不完全なコピー商品」だという。

 さらに同氏は、Windows Phone 7端末は2011年1月には既にキャリアに「見切り品」として扱われることになるだろうと予想している。

 わたしには今のところ、それが事実かどうかは分からない。なにしろ、わたしにはまだ自分でWindows Phone 7端末をけとばしてみるチャンスが与えられていないのだから(スマートフォンが自分のニーズを満たすかどうかをしっかりと見極めるためには、うっかりけとばしても耐えられるかを確認する必要がある)。それでもわたしはごく限られた形でだけだが、Windows Phone 7端末が動作する様子を見ることはできた。その限られた経験からすると、ユーザーインタフェースは直観的なようだった。少なくとも、「2007年ごろのiPhoneのようなもの」でなかったのは確かだ。

 もっと重要なのは――そしてこれは消費者の採用率を大きく左右するポイントでもある――実際の使い勝手だ。もし、新しいアプリケーションを追加したり、特定のハブの情報を更新したりといったことを簡単に行えるようなら、Windows Phone 7は市場で粘り強さを見せることができるだろう。だがもしそうした操作がしづらいようなら、ユーザーには敬遠されるだろう。

 そしてWindows Phone 7の成否のカギを握るのは、アプリストア「Windows Phone Marketplace」だろう。わたしは以前にこう指摘している。「アプリケーションやゲームのサードパーティー開発者が参入してこなければ、このプラットフォームは失敗するだろう」と。だが、その死は漸進的なものになるはずだ。少なくとも、グルーマン氏が予想しているように、「ワシントン大統領誕生記念日(2月第3月曜日)には25ドルの見切り品として扱われている」というようなことにならないのは確かだ。

 現在のところ、開発者の反応は五分五分のようだ。Microsoftは開発者に対し、プログラムをWindows Phone 7に移植するよう積極的に働きかけている(うわさによれば、Microsoftは開発者に奨励金まで出しているという)。だが一方で、わたしはWindows Mobileの開発者からの怒りの声も多数耳にしている。こうした開発者は当然ながら、Phone 7開発の中核グループとなるであろう人たちだが、そうした開発者が、Microsoftのスマートフォン戦略の転換による影響で、「既存のアプリケーションを新しいプラットフォームにアップグレードする簡単な方法がないこと」や「Phone 7向けに開発を行うため、まったく新しい要件に対応する必要があること」などに対し、不満をあらわにしているのだ。そして、そうした開発者グループの少なくとも1つはかなり大きな規模のグループだ。

 今後については成り行きを見守るしかない。もしMicrosoftがローンチに失敗すれば――わたしは以前の記事で、Microsoftが成功のためにすべきことを幾つかリストアップした――同社はかなり難しい立場に置かれるだろう。だがわたしとしては、Microsoftはうまくやれる、あるいは少なくともスマートフォン市場のシェア縮小を食い止めることはできるだろうと考えている。

 皆さんはどうお考えだろう?

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