スマートフォンは「他社に必ず追いつく」 KDDI 田中新社長が抱負

» 2010年12月02日 07時00分 公開
[ITmedia]
photo 田中社長

 KDDIの田中孝司社長が12月1日に就任した。田中社長は就任会見で、KDDIについて「過去よくやってきたが、変化に気付くのが少し遅れた」とし、スマートフォンでの出遅れについて「他社に必ず追いつくつもりでいる」と巻き返しの決意を述べた。2011年度上半期は、「半分以上の機種がスマートフォンになる」という。

 田中社長は53歳。旧KDD出身で、KDDI発足以降は法人向けモバイルソリューション事業の確立に貢献し、モバイルWiMAXを展開するUQコミュニケーションズの社長を経て、専務から昇格した。

 KDDIの現状については「3Gの波を最初にとらえ、パケット定額やGPS関連サービスなどを他社に先駆けて提供してきたが、ここ数年はキャッチアップされてきた。スマートフォンはチャレンジ精神がなく、最初の波に乗れなかった」という認識だ。

 スマートフォンではiPhoneを擁するソフトバンクモバイル、「Xperia」以降の動きが速かったNTTドコモに先行を許している。26日に発売した「IS03」は好評で、「反転のきっかけにしたい」が、「ラインアップとして出していかないと浸透しない」として、先行他社に追いつくには時間がかかるとみる。が、「われわれは必ず追いつくつもりでいる」と力を込める。IS03以降もIS04、IS05、IS06の発売を既に予告済み。「これで上昇気流に乗せたい」と期待する。

 来年度はさらにスマートフォン比率を高めたい考え。また、タブレット端末も3G内蔵/非内蔵にこだわらずラインアップを充実させていきたいという。固定、CATV、携帯、WiMAXを提供できる通信事業者として、さまざまな端末で各サービスをシームレスに利用できる「マルチデバイス・マルチネットワーク」による新しいビジネスモデルの構築を目指し、来年度には皮切りとなる取り組みが姿を現すという。

 田中社長が掲げたフレーズは「新しいKDDIをつくる」。スマートフォンの普及やネットワークの進化、AppleやGoogleがライバルとして登場するマルチレイヤーな競争環境──「携帯とともに右肩上がりで成長してきたが、複数の変化が同時に起こりつつあるダイナミックな時代になる。それに対応しうるKDDIになるために、社員とともにやり遂げたい」と意気込む。

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