iPadの便利さが生きる業務システムを開発できる――「FileMaker Pro 12」の無料評価版を試す(2/5 ページ)

» 2012年07月03日 17時01分 公開
[西村早苗(ファクトリー),ITmedia]

テンプレートを使ってみよう:「連絡先」のサイトやマップ表示機能を活用

 連絡先のデータベースがあれば、取引先との打ち合わせに行く際の移動中でも、電話番号や所在地の地図をiPadで確認できます。電話番号をメモしたり、地図を印刷する必要がなくなるわけです。

 連絡先のデータベースを開くと、最初に一覧の画面が表示されます。データ入力は、空のレコードをタップして表示を詳細画面に切り替えて行います。各項目には、キーボードやピッカーからデータを入力していきましょう。

Photo 一覧のレコードをタップして詳細画面に表示を切り替える。姓や名はキーボードを使って入力

Photo グループはピッカーから選択した値を入力。会社名に表示されるピッカーには、既に登録された会社名が表示される。未登録の値はキーボードを使って入力する

 「地球」アイコンをタップすると連絡先のURLが表示され、勤務先や自宅などの所在地を地図で確認きます。さらに「メール」ボタンをタップすれば、データベースから勤務先や自宅宛にメールを送信できるのです。

Photo 「地球」ボタンをタップすると相手先のサイトが、マップをタップするとGoogleのマップが表示される。地図をタップすると所在地を含めた地図が全画面表示される。ここからルートも検索できるので便利だ

Photo iPadのカメラを使って、取引先の担当者を撮影することも。撮影した写真はFileMaker Goのオブジェクトフィールドに保存される

Photo 取引先情報を別の担当者に送信するときは、画面上部の「メール」ボタンをタップ。データが入力された状態でiPadのメール送信画面が立ち上がる

 「グループ」の選択肢には「個人」「仕事」「家族」「友達」の値が用意されますが、値を編集すれば「アパレル」「飲食」「事務機器」などといった業種でのグループ分けも可能になります。

Photo 「グループ」区切りで連絡先を一覧表示。「勤務先の都道府県」で区切ることも可能だ

連絡先の基本操作

 詳細から一覧へのレイアウトの切り替えは「連絡先一覧」ボタンをタップし、一覧から詳細へは名前やレコードをタップします。

 レコードの追加/削除は、(1)詳細画面右上のプラスとゴミ箱のボタンで行う(2)右下の「+/−」メニューから行うという2通りの方法があります。検索するときは「虫眼鏡」のメニューから「検索モードに切り替え」を選択。各項目に虫眼鏡マークが表示されるため、新規で空の状態と区別することができます。

 例えば会社名で検索する場合は、会社名の欄をタップします。表示されたピッカーから会社名を選択し、キーボードのGoキーをタップ。該当件数を確認してOKボタンをタップすると、一致するレコードが表示されます。

Photo 「虫眼鏡」のメニューから「 検索モードに切り替え」を選択してモードを切り替える
Photo 会社名の欄をタップし表示されたピッカーから値を選択するかキーボードからの入力も可能

 プリセットの連絡先データベースで不便なのは、姓名や会社名にふりがなの項目がなく、50音での並び替えができないところ。お試し期間中に、FileMaker Proでカスタマイズしてみてはいかがでしょう。


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