「リサーチ記録」では、調査で得た情報を記録/文書/メディアに分け、それぞれ年度と件名、作成者などのタイトルを付けて管理できます。調査の現場では、iPadのマイクやカメラを使って記録した音声や静止画、動画をデータベースに取り込んだり、iPadからネットに接続して関連情報を検索したりといったことが可能です。
調査に役立つサイトがあれば、そのURLをデータベースに記録することもできます。例えば各項目の「地球」アイコンをタップして検索し、有用なサイトが見つかった場合は、「URLをコピー」ボタンをタップするとサイトのURLを簡単に記録欄に張り付けられます。
今回の特集では、FileMaker Pro 12にプリセットされた16種のソリューションの中から、用途の異なる4種類をご紹介しました。すでにご説明したように、登録したデータをPDF化してメールで送信したり、住所やURLを元にマップやサイトを表示したりといった、業務の効率化を支援するさまざまな機能を備えています。
今回は、プリセットされたソリューションの使い方を通じて、FileMaker Pro 12の便利さを紹介しましたが、FileMaker Proの真価は、実は“自社の業務に最適化したデータベースを柔軟に開発できる”点にあります。ソフトには編集ツールが用意され、シンプルなものから複雑なものまで、さまざまなシステムを構築できるのがポイントなのです。作成したデータベースは、無料のiPhone、iPad向けアプリ「FileMaker Go 12」を使えば、すぐ外出先で使えるようになり、時間や場所を選ばず業務を遂行できるようになるわけです。
なお、本特集では、FileMaker Proで業務システムを開発する上での機能や使い方、設定などには触れてませんが、こうした機能によってさらに活用の幅が広がります。もし、今回の特集を見て、“自社の業務で使ってみたい”と思ったなら、ファイルメーカーが提供する公式テキストを利用したり、各所で実施されいる講習会に参加してみるのもいいのではないかと思います。
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