病院に入らず受付、診療待ちは病院の外で――ドコモと東大病院、モバイル+医療の研究成果を発表

» 2012年07月17日 17時54分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモと東京大学医学部附属病院(以下、東大病院)は、モバイル機器を医療に役立てるための共同研究の成果を発表した。

 研究成果の1つは、病院の受付と診療の呼び出しを効率化する外来患者受付システム。患者の携帯電話と位置情報を利用したもので、診察当日に患者が病院の1.4キロ圏内に入ると携帯電話に受付案内が通知され、患者は病院に行くことなく携帯電話から受付をすませることができる。

 携帯電話からは、あとどのくらいで自分の番がくるかをチェックでき、診察時間になると通知が届くので、患者は診察までの時間を待合室以外の場所で過ごすことができるという。診察前日の予約案内通知や診察料支払いの順番通知にも対応するなど、診察前から診察後までをサポートするシステムに仕上がっている。

Photo 携帯電話を利用した外来患者受付システム

 このシステムは2011年11月から2012年6月まで、東大病院で実証実験が行われ、診察までの待ち時間を有効活用できることやストレスが軽減されることが確認されたという。

 NTTドコモと東大病院は、「携帯電話を活用した2型糖尿病患者の自己管理支援システム」「遠隔での心電図診断を可能とするクラウド型モバイル12誘導心電図システム」「スマートフォンを利用した個人医療健康情報管理システム」といった研究成果と合わせて、7月18日から開催される「国際モダンホスピタルショウ2012」で展示する。

Photo 携帯電話を活用した2型糖尿病患者の自己管理支援システム
Photo 遠隔での心電図診断を可能とするクラウド型モバイル12誘導心電図システム
Photo スマートフォンを利用した個人医療健康情報管理システム

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