電通は9月14日、iPhone/iPad向けの最新OSに搭載された新アプリ「Passbook」に対応するコンテンツを生成・管理するための企業向けソリューション「PASSSS」(パススス)を開発した。
Passbookは、アップルのスマートデバイス向け最新OS「iOS 6」に標準搭載されるアプリで、電子チケットやクーポン、ショップカードなどを一括管理できるようにするもの。財布のなかに貯まっていくショップカードやチケット、クーポンをスマートフォンの中で管理し、必要なときにすぐ使えるようにするのが狙いだ。
Passbookに対応するコンテンツはPassとよばれ、一般ユーザーがPassbook対応のクーポンやチケットを使うためには、Webサイトやアプリ、メールなどを通じてiOS端末に2次元バーコード付きのPassをインストールする必要がある。一方、Passを発行する店舗側には、Passを読み取り、利用履歴などを記録するためのデバイスが必要になる。
Passはアップルが指定したファイル形式で生成する必要があり、Passの高度な管理を行うためには、2次元バーコードの読み取りデバイスを用意したり、これらを統合して管理するシステムを整備する必要がある。こうした背景から電通が、Passの発行や管理を行うためのソリューションの開発に乗り出した。
PASSSSは、企業がWebサイト上でパスを発行し、管理できる管理システムと、店舗で発行されたパスを読み取るためのPassリーダーアプリで構成される。電通では9月21日から、電子クーポンに限定したサービスを開始し、年内には電子チケットに対応するサービスを開始する予定としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.