Research In Motion(RIM)から社名を変更し、最新OS「BlackBerry 10」とともに再スタートを切ったBlackBerry。最新モデルが最初に登場した英国では、売り切れる店舗も出るなど好調なスタートを切ったという。
調査会社Jefferiesのアナリスト、ピーター・ミシェク(Peter Misek)氏が2月1日に顧客向けに発表したリサーチノートでBlackBerry 10の状況を報告したもので、これを報じたForbesによると、1月30日のBlackBerry 10の発表後に英国で発売された「BlackBerry Z10」は、好調なスタートを切ったという。一部のショップでは行列ができ、携帯電話チェーン大手のCarphone Warehouseでは売り切れるショップもあったという。また、O2、Vodafone、Orange、EEの4大キャリアショップでも高い需要があるとミシェク氏は報告しているとのことだ。
BlackBerry Z10は4.2インチディスプレイ(768×1280ピクセル)と800万画素カメラを搭載したLTE対応のスマートフォン。プロセッサには、Qualcomm Snapdragon S4(150MHzのデュアルコア)を採用している。発表の翌日に英国で発売され、2月5日にはカナダと欧州の一部市場で店頭に並んだ。販売エリアは今後、順次拡大される予定で、スマートフォンの最大市場である米国には3月に登場する予定だ。
ミシェク氏は、カナダとアラブ首長国連邦(UAE)の事前予約でも堅調な需要があるとしており、BlackBerry Z10の予想販売台数は数十万台とみている。
なお、BlackBerry 10の動向についてはCIBCのアナリスト、トッド・クープランド(Todd Coupland)氏も、顧客向けリサーチレポートで好調な出足と報告している。同リサーチノートを報じたBGRによると、クープランド氏はBlackBerry 10の好調さを示す要素として、カナダでは事前予約の半分が新規ユーザーであること、世界約150のキャリアがBlackBerry 10スマートフォンを提供する予定であることなどを挙げている。
BlackBerryが1月30日に発表したもう1機種の「BlackBerry Q10」は、4月以降に発売される予定となっている。
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