米通信キャリアT-MobileとMetroPCSが合併へ――Sprint-Nextelに次ぐ4番手に

» 2013年03月07日 21時41分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 米司法省(DOJ)は3月5日、T-Mobile USAとMetroPCSの合併を承認する判断を下した。T-Mobile USAは全米4位、MetroPCSは全米5位の加入者を擁する通信キャリアキャリア。2社が合併すると合計の加入者数は4200万人となり、Verizon Wireless、AT&T、Sprint-Nextelに次ぐ全米4位のキャリアとなる。

 2012年10月初めに合併計画を発表したT-Mobile USAとMetroPCSは、すでに取締役会が合併計画を承認しており、今回、DOJがゴーサインを出したことで、計画が一歩前進したことになる。成立には、米国連邦通信委員(FCC)、外国投資委員会(CFIUS)、MetroPCSの株主の承認などいくつかのステップが残っており、MetroPCSは4月に株主による会合を開くことになっている。

 米国では通信キャリアの再編が進んでおり、加入者減に悩むT-Mobile USAが2011年にAT&Tによる買収で合意したが、DOJがこれを承認しなかったために断念。実現すればVerizonをしのぐ米国最大の通信キャリアになるはずだった。一方、MetroPCSは2012年にSprintによる買収で合意したものの、Sprintの取締役会の承認を得られなかった。Sprintが201億ドルというソフトバンクによる買収に合意したのは、T-Mobile USAとMetroPCSが合併計画を発表して2週間たらずのことだった。

 ソフトバンク/Sprint合併については、1月にDOJがFCCに対して判断の延期を求めている。

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