理系博士の脱ガンジガラメ生活「ブログを書くところから始めよう」脱ガンジガラメの働き方

私自信の経験から、自分を縛る“ガンジガラメ”の原因を挙げてみました。最後には、お勧めの解決法を紹介します。

» 2011年09月20日 10時00分 公開
[永松和洋,Business Media 誠]
誠ブログ

紳助さんの引退はうらやましい限り?

突然の引退を発表した島田紳助さん

 島田紳助さんの芸能界引退に「残念!」と思われた方も多いのではないでしょうか。しかし、年齢(55歳)を考えるとセミリタイアをしてもおかしくないタイミングでした。司会者や評論家などでマルチに活躍した大橋巨泉さんも、50代でセミリタイアして政界に進出しました。ですので私自身はむしろ、「よかったですね」と感じたくらいです。

 辞めたくても辞められない人の方が圧倒的に多い世の中でしょうから。うらやましいなと感じられた方も少なくないでしょう。

何事も自主的に!

 確かに、何かに縛られているガンジガラメ生活は疲れますし、嫌ですね。ガンジガラメというのは、人から強要・強制されているからであり、自分自身で決めたことであれば、ガンジガラメとは思わないはずです。例えば、人から食事の量を制限されたとしたら、ストレスがたまって大変です。しかし自分自身でダイエットをしようと思って決めたのであれば、ある程度やり遂げられるはずです。気持ちの持ち方とモチベーションの上げ方次第で、ずいぶんと感じ方は異なります。

 仕事も同じように、与えられた業務の中で自分なりに創意工夫をして、「他人から、やらされている」から「自主的に取り組んでいる」という状況を作り出せれば、だいぶ違うはずです。

 その極限値が、「やりたいことをやっている」という状態ですね。私自身は今、やりたいことを仕事にできていると思っています。

スーツを着て仕事はできない

 学生時代に、ごく普通の就職活動はほとんどしませんでした(全くというわけではありません)。暑がりの自分としては、夏にスーツを着て仕事をするのは無理だと分かっていたからです。スーツを着なくて済む仕事でなければ、私は生きて行けないだろうとうすうす感じておりました。また、時間に縛られるのも好きではないので、比較的融通の利く今の仕事環境には満足しています。

 休日出勤についても、やらされている仕事だったら私の場合はもう嫌々することになりそうです。しかし、自分がやりたくて休日に仕事をしているのであれば、全然苦にはならないですし、むしろ楽しいわけです。以前書きましたが、よい意味での公私混同やONとOFFの境い目、仕事と遊びの境目を無くす、曖昧にするというのも、ガンジガラメから脱出する1つの手だと思います。

移動時間の短縮、もしくは無駄な出張を無くす

荷物が多ければ余計に大変……

 ただ、現状で悩みが無いわけではありません。それは、移動時間の長さです。仕事の都合でよく行く場所が幾つかあり、その度に長い時には2時間以上も移動に時間を割いています。

 対策として、移動が複数日にまたがる際にはできるだけ宿泊をするようにしています。ただ、くせものは海外出張です。米国や欧州であれば、半日も飛行機の中にいることになります。最近はあまり出張する機会がないのですが、9.11のテロ直後に出張したこともありました。

 当時、海外出張はできるだけ控えるようにとの通達があったように思います。当時の出張を通じて、テロが起きたからといって行かなくてよい出張であれば、最初から行く必要はないと思うようになりました。テロが起きても、地震が起きても、生き残った人間は生きて行かなくてはなりません。そのために必要なことはするわけですが、この場合の海外出張はその必要なことに必ずしも該当しないということです。メールや電話(テレビ会議など)で済まそうと思えば、十分なものも少なくないでしょう。

 個人的な事例をまとめますと、

 (1)「他人からの強要」から「自主的な取り組み」への移行

 (2)よい意味での公私混同。仕事と遊びの境目を無くす

 (3)移動時間の短縮

 (4)無駄な出張を無くす(特に海外出張)

 (5)誠ブログを書く

 この5点を実行することが私の「脱ガンジガラメ」だと言えます。

誠ブログも自主的に!

 タイトルに書いておきながら、肝心な内容が最後になってしまいました。ブログに限らず、mixiやFacebookでもよいと思いますが、何かを書いてみると自分自身を客観的に見つめる機会になります。上記の(1)の状況を作り出すためのよいきっかけにもなるかもしれませんね。

 私自信は誠ブログを書いていて、自分の中の潜在的なものが顕在化できていると実感しています。また、仲間の誠ブロガーの皆さんの記事も刺激的で、自分とは違う立場の人の考え方を、自分自身も持っていたことに気付きます。情報のウラを取れることも少なくないので、お勧めです(宣伝費は全くいただいておりません。それ以外の無形の恩恵を多くいただいております。感謝感謝!)。

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脱ガンジガラメの働き方

※この記事は、誠ブログ「理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例:脱ガンジガラメ:誠ブログを書くところから始めよう(他、計5つの取り組み)」より転載、編集しています。

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